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犬の耳が汚い、臭いのはなぜ?

犬の顔をなでているとき、顔を近づけた時、何か臭うと感じたことはないでしょうか?また犬が耳を気にして掻いたりしていないでしょうか?そんな時は、耳を見てみてください。赤くなったり、黒いものが付着していたり、臭ったりしていませんか?もしかしたら、外耳炎という耳の病気になっている可能性があります。

外耳炎は、梅雨や夏場など湿気が多くなってくる季節に多く見られます。耳の中や足の裏など、体の様々な部位が蒸れることにより、その周囲の皮膚に炎症を引き起こしますためです。また、垂れ耳の犬種は、耳の入り口を塞ぐように閉じてしまうので季節に関係なく耳の中が湿り、その結果細菌などが増殖しやすい環境を作ってしまいます。
そこで今回は、耳の病気で多くみられる感染性外耳炎について、耳の構造、外耳炎になりやすい犬種、外耳炎の症状・診断・治療・予防の方法をご紹介します。

1.耳の構造

耳は外耳、中耳、内耳の大きく3つに分かれており、鼓膜は外耳と中耳の間にあります。3つの構造のうち、外耳に炎症がある場合を外耳炎と呼びます。
犬の外耳の構造は、垂直(縦)と水平(横)の空間から成っており、人よりも長い空間になっています。(ちなみに人の外耳は、水平へ一直線の構造だけです)

2.外耳炎になりやすい犬種

垂れ耳の犬種であるコッカー種やゴールデンレトリーバー、ミニチュアダックスフントも外耳炎の好発犬種です。また、耳毛が多いプードルやテリヤ種なども好発犬種に含まれます。
上記のような犬種は、定期的に耳の状態を獣医師に診てもらい、必要に応じて耳洗浄などを実施し、耳の中を清潔な状態に保つ必要があります。

3.外耳炎の症状

気付きやすい症状として、耳や耳周囲を掻くことが多くなってきた、首を振る回数が増えてきた、耳を床に擦り付ける、などが挙げられます。
耳の皮膚の赤み、耳垢の量、色調、臭いに変化があれば初期の外耳炎になっている可能性がありますので、早めの受診をおすすめします。

4.外耳炎の診断

まずは耳の中を覗くことが重要です。耳の中を覗く特殊な器具で、耳道内の赤みや耳垢の状態を観察し、耳道内に起きている炎症の程度を判断します。また、同時に鼓膜を観察できる場合は、鼓膜部位の炎症や構造異常が生じていないか観察します。もし鼓膜が破れている場合は、外耳から中耳に炎症が波及している可能性があります。
続いては、感染源を特定する耳垢検査です。外耳炎を引き起こす感染源として、細菌やマラセチアという真菌が見つかることが多いのですが、ダニも外耳炎を引き起こすため、感染源を特定しそれに応じた治療が必要になります。

5.外耳炎の治療

「4:外耳炎の診断」で感染源を特定し、それに応じた治療が必要になります。
細菌やマラセチアが見つかれば、抗生剤や抗真菌薬を投与します。その投与方法は、局所制御(点耳薬)、全身投与(内服薬)の大きく二通りあります。
外耳炎の場合、外耳にのみ炎症があるので局所制御である点耳薬が効果的です。  しかし、感染や炎症が重度で点耳薬だけでコントロールできない場合は、内服薬が必要になることもあります。炎症の程度、皮膚の状態に応じて投与方法を決定します。
またダニが感染源であれば、ダニ駆虫薬が必要になります。多くは背中に垂らすスポットタイプなので2-4週間間隔で滴下する必要があります。

外耳炎は比較的治療反応が良く2-4週間程度で良化することが多いですが、治療反応が乏しい難治性外耳炎もあります。その場合、薬剤耐性菌を考慮し、耳垢の培養検査や症状に応じてホルモン検査、麻酔下検査が必要になることがあります。
治療開始後、症状の良化が乏しい場合は、獣医師にご相談下さい。

6.外耳炎の予防

ご自宅でのケアとしては、耳を定期的に観察し、耳垢が出てきたらコットンなど
乾いたもので表面を優しく拭い取ることです。ここで重要なのが濡れたもので拭うと耳道内を余計に湿らせてしまい、感染を助長させる可能性があります。もし湿らせて拭いたい場合は、耳道内専用の液体を用いて下さい。耳の中の毛を短くすることも予防になりますので、トリミングをする際にご相談ください。
また、ご自宅では耳道内まで観察することは難しいので、定期的に動物病院を受診し耳道内を観察してもらうことも予防に繋がります。
また垂れ耳の犬種は通常の犬と比べて外耳炎になりやすいので、定期的な洗浄が必要になる場合もあります。

今回は、犬とって身近な病気である感染性外耳炎をご紹介しましたが、感染性外耳炎の中には、ホルモン疾患やアレルギー疾患、耳の構造異常などが根本的な原因疾患であり、感染は二次的に起こしている場合もあります。単純な感染性外耳炎と思っていても、別の病気が隠れている可能性がありますので、耳を振ったり、痒がっている症状が少しでもあれば動物病院を受診しましょう。
人と同様に犬にとっても、病気の早期発見、早期治療はとても大切なことです。愛犬とコミュニケーションをとりながら、耳の定期的なチェックをしてあげましょう。

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