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うさぎに牧草は必要か

うさぎが完全な草食動物なのはご存知かと思いますが、いわゆる牧草といわれるものから栄養分をとってエネルギーにしています。しかし、牧草は固くて栄養分も少なくて、正直おいしそうではありませんし、効率の良い食べ物とは言えません。
うさぎの栄養バランスを考えた柔らかく高栄養のペレットや、おいしいおやつがたくさんある中で、うさぎに牧草を食べさせる必要はあるのでしょうか?

うさぎの食に必要なものとは

そもそも、うさぎに必要な栄養とは何なのでしょうか。
完全草食動物であるうさぎにとって最も重要な栄養源は繊維質です。繊維質は腸内の細菌バランスを整え、消化管の動きをよくします。
これに対し、炭水化物やタンパク質、脂肪といった、他の動物では重要なこれらの栄養分は、多すぎるとうさぎの消化管に負担を与えてしまいます。つまり、高繊維質・低たんぱく質、低炭水化物、低脂肪の食事がうさぎのおなかの健康には大切なのです。
また、うさぎは永久に伸び続ける歯を持っています(常生歯)。そのため、固いものをよく噛むことがよく歯を削ることになり、伸び続ける歯をちょうどよく維持できるのです。

うさぎと牧草

繊維質をとるための重要な主食が牧草(乾牧草)です。牧草には種類があり、マメ科のアルファルファとイネ科のチモシーが一般的です。アルファルファは牧草の中でもおいしいのですが、高たんぱく質なので、成長期以外に与えると、消化管に負担がかかります。また、カルシウムも多いので、カルシウムを尿に排せつするうさぎにとっては尿路結石の原因にもなりえます。チモシーはその点、たんぱく質やカルシウムも少なく、体によいのですが、アルファルファほどおいしくはありません。
そして、牧草には1番刈り(春から初夏にかけて刈りとったもの)、2番刈り(夏の終わりに刈りとったもの)がありますが、2番刈りのほうがやわらかいのが一般的です。歯のためには、1番刈りを食べてもらったほうがよいのはお分かりですね。

牧草をたべないうさぎはどうなるか

うさぎの病気として非常に多い食帯や、臼歯不正咬合は、食事中の繊維不足が大きな原因となっています。

1.不正咬合

外傷や遺伝の場合もありますが、繊維不足によっても引き起こされます。
うさぎの上下の臼歯は、繊維質をすりつぶすために大きくこすり合わされてすり減っていきます。臼歯を十分こすり合わせなくても食べられるようなものばかり食べていると、臼歯の摩擦が十分ではなく、不正咬合になってしまいます。いびつになったきゅう臼歯が頬の内側や舌を傷つけるため、ものを食べたがらなくなったり、歯根にも悪影響が及び、歯根膿瘍になることもあります。

2.食滞

これは消化管の動きが悪くなり、食べたものが流れていかずにとどまってしまう病気です。常に動いているはずの消化管が働かなくなり、元気がなくなる、食欲がなくなる、便が出なくなるといった症状や、消化管の内容物が発酵してガスがたまり、強い痛みを感じるといった症状がみられます。
またうさぎは被毛を噛んだり舐めたりして毛づくろいするので、どうしても毛を飲み込んでしまいます。飲み込んだ毛がスムーズに排泄できるよう十分な牧草を与えましょう。

これらの理由から、うさぎには牧草はなくてはならない食事なのです。一見すると、うさぎにとってあまりに効率が悪くてかわいそうな食事に思えてしまいますし、実際うさぎだって柔らかくておいしいものを好みます。しかし、うさぎの歯や消化管は繊維質の多い植物を食べ、栄養を摂取できるよう進化しています。うさぎの食事はうさぎの本来の食生活を理解して与えることがとても大切です。牧草以外にも、ペレット、野菜などは牧草で不足しがちな栄養素や水分をバランスよく与えてくれるため、適正な量は健康維持に必要です(体重の1.5~2.5%が理想といわれています)。また、おやつもご褒美として少量あげる分には問題はありません。
食事は楽しく、そして健康のために正しいバランスをしっかり考えましょう。
当院では食餌のアドバイスもお受けしています。ぜひご相談くださいね。

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