うさぎのコラム

うさぎのコラム

うさぎが安心できる病院づくり
2020.03.20

うさぎは心も体も繊細!

まず初めに、うさぎはとっても警戒心が強い生き物です。それもそのはず、野生のうさぎは残念ながら常に外敵に狙われているため、お家に迎える彼らにもその本能は残されています。また、うさぎはジャンプが得意で、たくましい骨の持ち主と思われがちですが、実際のうさぎの骨はとっても軽く繊細なのです。自然界では捕食される生き物として、骨を軽くして素早く逃げるための体に特化されており、その代償に心も体も非常にナイーブなことから「扱いづらい」と言われることも少なくないでしょう。
 
ここからが本題です。ではうさぎにとって安心できる病院とは?
 
心も体もとても繊細な彼らにとって、病院とはどのような場所でしょう。初めての病院、知らない匂い、慣れない場所、慣れない人、何をされるのかという恐怖で、より警戒心が強くなっていることでしょう。
 
従来の診察室を想像してください。獣医師が診察しやすいように腰のあたりまで高さのある診察台、隣の部屋からは聞き慣れない犬の鳴き声、うさぎ仲間とは違う他の動物の匂い…。隙間があったら隠れたい、逃げたい!と本能的に危険を感じてしまう状況でしょう。パニックになってしまったうさぎは、高い位置からジャンプをして落下し、繊細な骨は簡単に骨折してしまいます。また、医療者の手技に関わらず、過度のストレスで処置や検査を進めることが難しくなります。
そんなうさぎの本能・特徴などを細かく考え、当院ではうさぎ専用の診察室を用意しております。

うさぎ・猫専用の待合室

受付を済ませて3階へ。
うさぎと猫専用の待合・診察・入院室は3階にあります。本棚には、手に取らずにはいられない可愛い雑誌や写真集がいっぱい!とても静かなフロアなので、診察までの待ち時間にもリラックスできることでしょう。
※夜間の救急外来では、管理上1階の専用待合室をご利用頂くことがあります。ご了承ください。
 

 

うさぎ専用の診察室

さぁ、診察です。当院では、慣れない匂いを少しでも無くすために、犬や猫が出入りすることが無い専用診察室を用意しております。また、落下事故を防ぐために診察台を無くし、常にうさぎと同じ目線で診察が行えるようにすべてのものを低く設計しています。
 
診察は、主にジョイントマットに座り、獣医師や看護師の膝の上で行います。普段の様子や検査結果を話している間も、うさぎは診察室内を自由に走り回り、お気に入りの場所を探索します。コンセントを高い位置に設計してあるため、コードをかじる心配もありません。体重計は床置きの低いタイプを用意しているので、慣れてくると自ら体重計に乗り、得意げな顔を見せてくれるようになります。

牧草の匂い漂う専用入院室

診察室の隣には、うさぎ専用の入院室があります。
うさぎだけの空間のため、静かで過ごしやすい環境づくりが可能となりました。
ステンレスケージは、小さな肢が挟まらないように扉の隙間をなくした設計になっており、温度管理のための床暖房が備え付けられているのもうさぎ入院室の特徴です。
 

 

お家での環境に少しでも近付けるため、お部屋のレイアウトが工夫できるようさまざまなグッズを取り揃えています。また、病態や年齢に合わせて床材や食器の工夫、ご飯の選択など、その子に合わせた看護を常に試行錯誤しています。
 
そして、当院では、うさぎの入院管理において重要な食欲や排泄物の管理にも特化しています。24時間看護を行う中で、1日に4回以上、食事量をg単位、排便を一粒ずつ手に取って数え、表に記載します。自力採食が少なく食事補助が必要な場合、病態に合わせて流動食の給餌を行います。高齢になると、日常的に食事補助(または投薬)を必要とする子も少なくはありません。
 

 

ご家族のみなさまも、今のうちからわたしたちと一緒に練習してみませんか?

当院自慢のうさんぽ広場!

入院室の奥には、ベランダを改造して完成したお散歩スペースを設けています。毎日、同じお部屋の中だけで日光浴が出来ない環境は、ご家族にとっても心配なことと思います。お散歩には、リフレッシュ効果だけではなく、活動性を上げることで腸の蠕動運動を刺激し、排便が増えることが期待されます。これからの季節は、特に活躍する場所となることでしょう!
 
当院ではこのように、大切な我が子の診察や入院に少しでも安心して頂ける病院を目指し、日々努力をしております。何かご不明な点やご不安なことがありましたら、ちいさなことでもお気軽にスタッフにお声がけ下さい。少しでも不安が解消し、今よりもっとよりよい環境づくりをするために、うさぎのご家族様のお力が必要です。

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