院長メッセージ

Message

院長

勤務獣医師の時代を作りたい。それは私が日本動物医療センターで勤務獣医師として生きていく覚悟を決めたときからの変わらぬ想いです。2000年頃の小動物臨床の業界では数年の臨床経験後に開業するのが当然と言うような時代でしたから、とても珍しい選択だったと思います。実は私自身も開業するつもりでいました。

当院は1969年の開業以来ずっと24時間体制の救急病院として機能し続けていましたが、私の入社当時はまだ順番に夜勤対応を1人の獣医師で行なっているだけでした。夜勤を挟む形で前後の日中も診療をするのが当たり前の時代でしたので、夜間に入院動物をこまめに看てあげるだけの余裕はありませんでした。

2代目の社長となる康雄氏からの強い勧誘があったことが勤務獣医師として生きていくことを考え始めた理由でした。同時に多くの仲間と分担しながら夜間の体制を十分にしていくことやそれぞれの専門性をもった獣医師が協力していくことが、真摯に動物とそのご家族様に向き合う理想の獣医師像であると気づきました。

24時間看護体制をスタートしたのは2004年です。当時、時代を先取りして導入した24時間治療・看護は、私たちの動物医療に対する信念を象徴する機能です。まだまだ動物医療では珍しい機能ですが、私たちにとってはその正義の感覚こそがスタンダードです。同じ気持ちを大切にしている多くの仲間で力を合わせ、役割を分担させながら、外来の忙しい日中の時間帯も人の寝静まる深夜の時間帯も私たちはご家族様の代わりにしっかりと動物をサポートし続けることが正義と思っています。

これからの小動物臨床の経済について薔薇色だという人は恐らくいないと思います。しかし、私は大変多くのチャンスを感じています。私は2016年にMBA(経営学修士)プログラムを修了しています。大変多くの学びがありました。当院とそのグループ病院の経営に大いに生かすことが出来ています。世界的に大きな変化が起こっている現在、これまでの考え方ややり方を漫然と続けていては経営は成り立たないことは容易に想像できると思います。動物病院も同じです。要求の変化の裏側では常に新しいニーズが生まれ続けています。
私達は変化を楽しみ、常に挑戦し続ける動物病院です。

獣医師の働き方の希望も変化してます。丁稚奉公の修行であった以前の勤務獣医師の労働時間は今では考えられないほど長時間でした。今では動物の容態に寄り添っていたくても法律がそれを良しとしません。また開業するのが当然だった時代は、開業すれば大抵は勤務しているよりも多くの報酬を手に入れることができました。

裏を返すと開業しないと生活をしていくことが難しい時代でした。開業するとほとんど休みを取れなくなるのは今も昔も変わりませんが、当時の勤務獣医師の労働時間が開業獣医師と変わらないか、もしくはそれ以上に長かったため開業するのが当然の選択だったと思います。

私の考えている勤務獣医師の時代とは、専門家としての人生の中に1人の人間としてやりたいことの選択肢を増やすことでもあります。そのために十分な給与と十分な自由な時間です。自分の時間を論文執筆に使うのも、専門家の元で勉強することにあてるのも、家族との時間にあてるのも、自分で選択できることが、一度しかない自分の人生を素晴らしい旅にしてくれると思ってます。

役職

日本動物医療センターグループ本院 院長 グループ最高経営責任者
公益社団法人東京都獣医師会 業務執行理事
公益社団法人日本動物病院協会 専務理事
一般社団法人日本小動物整形外科協会 副代表理事

上野弘道院長プロフィール

出身地:北海道
趣味:読書 サーフィン
好きな本:三国志
好きな映画:パルプ・フィクション
好きな言葉・座右の銘:実るほど頭を垂れる稲穂かな
好きな音楽:Misirlou(Dick Dail & His Del-Tones)、Cantaloop(US3)
好きな場所:宮古島

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