うさぎのコラム

うさぎのコラム

一緒に過ごして初めてわかる!うさぎの性格

  • 飼育
2019.10.30

近年、飼育頭数も増えてきて大人気のうさぎ。その可愛らしい容姿や仕草に癒されるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなうさぎの意外な性格について、少しお話しさせていただきます。

寂しいと死んじゃう?

いいえ、そんなことはありません。もちろん個体差はあるので、ものすごく甘えん坊な性格の子であれば、寂しくてストレスになるなんてこともあるかもしれません。しかし、うさぎは本来、むしろしたたかな動物といえます。だれも居ないお部屋は、まさに自由空間!リラックスしてお昼寝したり、ゆっくりご飯を食べたりとうさぎにとっての息抜きの時間でもあるかもしれません。この説に関しては、現在のようにうさぎに関しての知識が世間に広がっていなかった頃、長めに家を空けて食事を十分に与えられず、弱ったり亡くなったりしてしまったことが由来ではないかといわれています。
長時間の絶食は、消化管うっ滞に繋がり、命の危険に関わります。お仕事などで家を空ける程度なら問題なくひとりで過ごすことができますが、食事(牧草)は、いつどんな時でも採れるように多めに入れて出掛けるようにしましょう。

いつでも抱っこできる?

これも難しい場合が多いです。慣れている子は、自らお膝に乗り抱っこも嫌がりませんが、たいていのうさぎは抱っこされることを苦手とする子が多く、病院でもこの手のご相談は少なくありません。野生下では捕食される側であるうさぎは、抱き上げられること=地面から足が離れることに身の危険を感じ、本能的に抵抗します。そして彼らは、気分屋であること!今は抱っこされたくないというタイミングでしようものなら、きっとブーブー鳴いて抵抗するでしょう。肢をダンダンと踏み鳴らして怒るかもしれません。まずは、うさぎから近付いて来たタイミングで撫でてみたり、お膝の上に乗せてみたりするなどして、慣らしていくといいでしょう。激しく抵抗している子を、無理に抱き上げたり、立ち上がった体勢などの位置で抱っこをしたりすることは、怪我に繋がるため絶対にやめましょう。

おとなしくて飼育しやすい?

昔は、小中学校の屋外で飼育されていたことも多く、可愛らしいキャラクターの影響などでおっとりしていて飼育も簡単という印象を持たれやすいようです。確かに他の動物と比べ、鳴き声や臭いなどの環境トラブルは少なく、コロコロとした便は掃除も負担があまりないため、比較的管理がしやすいといったメリットはあるでしょう。しかし、実際は暑さにも寒さにも弱く、お部屋でのお散歩ではありとあらゆるコード類をかじって歩きます。(※コードをかじるとうさぎ自身が感電することもあるため非常に危険)もちろんコードのみならず、カーペットや家具の脚をかじることは、彼ら自慢の得意技といえるでしょう。はしゃげば部屋中を全速力で駆け回りますし、実は人間が思っているよりも高いところへピョンと登ることだってできます。
 
冒頭で記した通りもちろんおっとりとした性格の子もいますが、うさぎは意外と気が強く、自分の気持ちをしっかり主張します。小さな身体で、喜怒哀楽をさまざまな表情や仕草をつかい、わたしたちに伝えてくれます。
 
この記事をみて、うさぎのイメージが変わった方は少なくないでしょう。
 
しかし、そんな風に、自由に自分の感情を表現してくれる彼らを知ることで、さらにうさぎという魅力にはまるのも時間の問題です。そして、そんな姿が家で垣間見えた時、それを家族の特権と思うと、より一層愛おしく思えるものになるでしょう。
 
今回ご紹介した例は、あくまでも一般的な知識であり、すべてのうさぎに適応されるわけではありません。その子に合った接し方を日々の暮らしの中で、少しずつみつけていくのも、うさぎと暮らす楽しみのひとつではないでしょうか。

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