うさぎのコラム

うさぎのコラム

うさぎの爪が折れちゃった!
2020.03.20

当院でのうさぎに関する救急時間のお問い合わせで多いものの中に「うさぎの爪が折れてしまい、血が止まらない!」と慌てたご連絡があります。犬や猫に比べて、自宅での爪切りの習慣がない方もいらっしゃいますが、わたしたち人間同様、うさぎも爪は伸びるため、日頃からこまめなケアと対策が必要です。突然、おうちでうさぎがパニック!爪から出血、ご家族もパニック!というピンチを回避するために、今回は爪が折れてしまうケースに関してご紹介しましょう。

うさぎの爪

うさぎの爪も犬猫や人間と同様、日々伸びます。
本来、野生のうさぎは穴掘りや運動量が激しいため、自然と爪が削れていきますが、どんなに工夫しても、おうちのうさぎはそこまで自然に爪を削るということが非常に難しいです。生活環境や床材、また個体差によって多少の差はあるものの、猫などに比べると比較的早いスピードで伸びていきます。
ご自宅のうさぎの爪の長さを見てみたことはありますか?時々、異なる主訴で来院された患者さんの中に「爪が湾曲するほど長くなっている状態」とスタッフから指摘を受けるまで、それが正常だと思っていたと驚かれるご家族もいらっしゃいます。爪はそれぞれの指先から長く伸びており、その根元付近には血管や神経が通っています。そのため、放っておくと爪の先まで血管が伸びてしまうことや爪が折れたことをきっかけに出血や痛みを伴うこともあるのです。

爪が折れる原因

うさぎの爪は犬や猫に比べて弱くて細いため、伸びてしまうと大変折れやすい構造をしています。特に多い原因としては、
・ケージの中でタオルや床材に引っ掛かってしまう
・緊張する出来事があった際に、暴れて柵に引っ掛かってしまう
・爪が挟まって驚いたことで更にパニックを起こし、根元から折れてしまう
などが挙げられます。
もちろんどれも環境の工夫は助けになりますが、それでも長い爪はなにかに挟まる原因となります。

爪が折れてしまったらどうしよう!?

うさぎの爪折れ、ケージ内での出血に気付いたら、まずは抱き上げてケージや危ない環境から離してあげましょう。
ほとんどの場合、うさぎは痛みや違和感があるため、歩き方が普段と違ったり、興奮しやすくなったりしている可能性がありますので、優しく慌てず、落ち着かせてあげましょう。そして、可能であれば、誰かひとりに抱っこしてもらうなどして、血が出ている肢を確認してください。まだ出血が止まらないようであれば、止血をする必要があります。
 
「圧迫止血」といって、清潔なガーゼやタオルで1分〜数分間、少し強めに押さえてあげましょう。これで血が止まり、本人の元気もあるようなら、一刻を争う事態ではないかもしれません。ただし、問題がそれ以上にないかどうかをしっかり確認するため、また、二次的な悪化を予防するために、当日あるいは翌日に病院を受診すると安心でしょう。そして再度出血がないか確認が出来るように、お部屋の環境を整えてあげましょう。
 
また、以下の場合には すぐに病院を受診する必要があります。
・圧迫止血で治まらない場合
・出血点が複数ある場合
・出血が大量の場合
・一度止まっても、再度出血が認められる場合
・出血はないのに歩き方が不自然な場合
・出血はないのになんだか元気がない場合
・症状に関係なく、しばらく待つのが心配な場合
 
これらのケースを放っておくと、傷口から感染を起こしたり、一見爪が折れているだけのようでも肢の骨折を伴っていたり、二次的な消化管うっ滞を起こしてしまう危険性があります。万が一、肢や爪などが床剤に挟まったままの場合には、無理に引き抜いたり引っ張ったりせずに、そのまますぐに病院にご連絡ください。

主な治療

ご来院された際に行う処置、検査は
・出血点の確認
・損傷のレベルの確認
・止血処置(場合によってはバンデージ)
・骨折の有無の確認
・洗浄、消毒、感染の予防
などが挙げられます。
 
ただし、うさぎの一般状態、爪の損傷や出血の具合など、ケースバイケースでご提案が異なりますので、担当獣医師と直接相談しましょう。
一番危険なのは、「大丈夫だろう」と傷を放置することで、数日〜1週間後などに化膿してしまい、二次的に肢が腐ってしまう場合です。ごく稀ですが、最悪の場合には手術が必要になることも。怪我をしてすぐなら処置も簡単におさまることが多く、診察の際に他の肢の爪切りも行うことができるため、早めの受診をおすすめします。

おうちで出来る予防

日頃から、うさぎのケージ内が狭くないか、挟まりやすい隙間や穴はないかどうか工夫していただくとともに、爪切りの習慣をつけるとよいでしょう。
はじめは二人体制で、一人が抱っこした状態でもう一人が爪切りを行う練習が必要となってきますが、うさぎにもご家族にも、爪切りに慣れるまでに時間がかかることと思います。当院にも、爪切り処置やグルーミングのみでご来院される患者さんも多くいらっしゃいます。もちろん、その際に動物用の爪切りを使用し、一緒に練習することも可能です。爪切りのルーティーンは、個体差もありますが大体1ヶ月〜2ヶ月毎のチェックがよいでしょう。無理なく、ストレスなく、ゆっくり爪切り練習を行うことで、うさぎとご家族が触れあう時間も増え、お互いの絆も深まること間違いなしです。
 
その他日頃のケアに関しても、ご不明なことはお気軽に当院スタッフへお問い合わせ下さい。

ホーム サイトマップ 24時間救急 お電話