猫とマタタビ
多くの猫がマタタビの匂いを嗅いだり食べることによって、急にテンションが上がったり、またはリラックスした表情になったり、体を擦り寄せたりゴロゴロ転げまわったり、時には少し攻撃的にさえなることがあります。また、食欲増進につながることもあるようです。
マタタビとは木天寥(もくてんりょう)ともいう、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本(らくようつるせいきもと)で別名「夏梅」ともいわれています。主に粉末、液体に加工されたものや実、枝、葉そのままで売られていることもあります。マタタビは他のネコ科動物であるライオンやトラなどにも反応すると言われておりますが、主に「イエネコ」がマタタビに強い反応を示したことから「猫にマタタビ」という言葉が生まれたようです。
日本ではマタタビが主流ですがアメリカやヨーロッパなどでは「キャットニップ」が使われていることが多いです。キャットニップは日本語では「イヌハッカ」と呼ばれており、ハーブ系の植物です。主な作用はマタタビとも似ているため同じような効果として使用されています。
鼻と喉近くの奥に存在するヤコブソン器官と呼ばれる器官、別名鋤鼻器官は、ヒトではほとんど退化してしまい感じ取ることのできないフェロモンと呼ばれる極めて微量な分子成分を感知する働きがあります。そこでマタタビに含まれるある成分を感知していると言われていますが、全ての猫というわけではないですが多くは何かしらの反応を示します。それぞれの猫の感受性の違いや、その他の動物には反応しない理由など、まだ解明されていないことが多くあるのです。
では、どうして行動に変化を与えるのでしょう?それはマタタビに含まれる成分が中枢神経を刺激し、性的快感と似た感覚を与える為と考えられています。そのため、興奮状態になったりなんだか酔っぱらったようになってしまうことがあるのです。マタタビはリラックス効果の他、食欲が落ちているときに使うことで食欲が出ることもあったり、爪とぎに直接つけることでしつけを覚えさせることにも効果的なのかもしれません。
マタタビを与える量に関しても注意が必要です。先ほどにも記載していますが、中枢神経を刺激する作用があるためその反応が重度になると呼吸困難につながることも考えられます。マタタビの作用時間は大体20分~30分くらいといわれており、メスよりもオスのほうが効果が出やすかったり、すぐに効果がなくなる子や効かない子などその子によってもさまざまですが、与えすぎには注意が必要なことは共通です。適度な量を守り使用するのであれば、安心する効果もあるため緊張したときなどにも使用できます。
不思議なマタタビの効果、いかがでしたか。マタタビの形状など種類もたくさんありますので飼っている猫ちゃんの好みに合わせて選んでいただき、ご家族と猫ちゃんとのスキンシップ向上や猫本来の野性的な行動を呼び覚ましてあげることに役立ててみるのはいかがでしょう。
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