猫のコラム

猫のコラム

猫が食べてはいけないもの~食べたらどうなる?〈食品以外編〉
2020.03.16

 

人間が口にしても問題はないけれど、猫が食べると身体に毒になるものが日常生活の中にはたくさん存在します。「えっ、これもなの?!」といったものや、中には死の危険にさらすものまであります。今回はそれらのもの、特に食品以外編を紹介していこうと思います。〈食品編はこちら→〉
 
1.ひも状のもの(ビニールテープやタオルのほつれ糸など)
2.ネズミのおもちゃ
3.エッセンシャルオイル(精油・アロマオイルなど)
4.ヒト用の医薬品・サプリメント
5.観賞用・ガーデニング用植物

1.ひも状のもの(ビニールテープ、タオルなどのほつれ糸など)

猫はひも状のものをおもちゃにするのが大得意です。一見問題なさそうではありますが、飲み込んでしまうとひもが塊となって消化管に詰まり腸閉塞を起こすことがあります。ただ、ひもが怖いのはそれだけではありません。猫の舌がザラザラしておりひもを舌で絡みとって長い状態で飲み込んでしまうことにあります。飲み込んだ長いひもが腸に引っかかり腸がアコーディオン状に縮こまって、腸の広範囲な壊死を起こし、最悪命に危険を及ぼす事があります。ひも状のものであれば素材関係なく危険です。特に細いものほど重篤になりやすいので猫が気にするようなひもは近くに置かないようにしましょう。

2.ネズミのおもちゃ

猫のおもちゃの代表的なものとしてネズミのおもちゃがあります。特に本物の獣毛を使って作られているものは猫たちが本物のネズミと間違えて飲み込んでしまうことが多いようです。催吐処置、内視鏡、手術が必要になることがあり猫に大きな負担をかける可能性がありますので、できるだけ与えないほうがいいでしょう。

3.エッセンシャルオイル(精油、アロマオイルなど)

猫は人間や犬と異なり完全肉食動物であり、植物を消化分解する機能が有りません。エッセンシャルオイルは植物の成分を100〜1000倍に濃縮して作られており、猫はそれを代謝できず体内に蓄積させてしまうため中毒症状をおこします。重篤な場合死亡することもありますので猫のいるご家庭ではエッセンシャルオイル(アロマオイル)はやめておきましょう。

4.人間用の医薬品・サプリメント

 

 
調子が悪そうだから何か家でできることはないかな?私の薬をほんの少しだけ…というのは非常に危険です。猫は人間や犬と薬の代謝経路が大きく異なっていることが知られています。薬物代謝のひとつに「グルクロン酸抱合」と呼ばれるものがありますが、猫はこのグルクロン酸抱合に必要な酵素を持ってないためできません。人間にとっては安全な薬であっても猫はそれをうまく代謝することができず、薬が体に蓄積し中毒をおこしやすいのです。代表的なものとして人間用の風邪薬や解熱鎮痛薬が挙げられます。1錠でも重篤な腎不全や消化管出血、貧血を起こし亡くなってしまう事もあるので決して自分の判断で与えることのないよう気をつけましょう。(動物病院で扱っている薬の大半は人用の薬ですが、それらはもちろん猫への安全性が確認されたものだけを使用しており、その量も細かく決められています。)

5.観賞用・ガーデニング用植物

 

 
猫にとって有害な植物は700種類以上あると言われています。ただその毒性は植物の種類によっても様々ですし、どのくらい食べたら中毒を示すのかその量もわかっていません。まず、観葉植物やお花を家に取り入れようと思った際には、中毒の例が過去にないのか確認する習慣をつけましょう。特に危険なものは以前あげたページにまとめていますので参考にしてください。中でも猫に猛毒を示す代表的な植物を1つだけあげるとするならばユリ科植物です。花・葉・茎・球根はもちろん、それらを活けていた花瓶の水を含めた全ての箇所に毒性があります。治療方法はなく、点滴の甲斐も虚しく不可逆性の腎不全に陥り最悪の場合、亡くなってしまいます。猫は新しいものに興味を示す動物です。花を飾ればその花や葉を噛んだり、倒して水を舐めたり、知らぬ間に中毒に陥っていることがあります。猫をユリ中毒から確実に守る方法は飼い主が注意するしかないのです。
 
ここにあげたものを食べてしまった際は、すみやかに動物病院にかかることをおすすめします。その時は症状がないとしても遅れて症状が出てくることもありえます。また、ここに挙げた以外のものでも、猫にとって危ないものは色々ありますので、何か新しいものをあげてみる際は一歩踏みとどまって動物病院で相談してからにしましょう!

ホーム サイトマップ 24時間救急 お電話