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プロが教える猫の爪切り 〜切る準備から切る順番・止血まで〜
投稿日 2020.04.13
最終更新日 2020.04.13
もしお家で猫ちゃんが嫌がらずに爪切りをさせてくれたら、と考えたことはありませんか? もうすでに挑戦したけれどうまくいかなかったという方もいるかもしれませんね。 今回は、お家での爪切りの方法を、嫌がられにくい「順番」のコツとあわせてご説明します。
屋外で暮らしている猫にとっては、「必要ない」が答えになるかと思います。 木に登る、しがみつく、獲物を捕まえるなど、爪は生きていくために必要な道具だからです。 屋外の猫の爪が伸びっぱなしになるわけではなく、自分で爪とぎをすることで、古くなった爪の層をはがし、常に新しい爪をむき出しにして鋭い状態を保っています。 爪とぎは猫本来の習性といっていいでしょう。 ただし、爪を鋭いままにしておく必要があるのは、屋外で暮らす猫の場合です。 室内飼いの猫ちゃんの場合は、「爪切りをする必要がある」となります。 理由は次のとおりです。 ① 伸びた爪が絨毯やカーテンなどに引っかかって折れ、猫ちゃんがケガをしてしまう ② 人や同居の猫ちゃんが思わぬケガをしてしまう ③ 家具や柱、飼い主さんの洋服などがボロボロになり、猫ちゃんとの関係が悪くなってしまう お互いの事故を防ぐためにも、爪を定期的にお手入れしてあげましょう。
猫の爪は前肢に5本、後肢に4本、左右合わせると18本あります(指の数が多い「多指」の猫ちゃんは、本数が異なります)。 爪は指先のさやのような皮膚の中に引っ込んでいて、必要なときにニュッと出てくるしくみです。 力を抜いているときは引っ込み、しがみつく、登る、ジャンプするなど、力を入れると出てきます。 猫は狩りをする動物なので、爪を上手に出し入れできます。 爪をしまったまま音を立てずに獲物へ忍び寄り、仕留められる範囲まで近づいたところで瞬時に爪を出して飛びかかり、獲物を捕らえて押さえつけます。 また、前肢の内側、人間でいう親指の位置にある爪を「狼爪(ろうそう)」といいます。 狼爪は地面に当たらず、歩いても自然にすり減らないため伸びやすく、伸びすぎると巻いて肉球に刺さってしまうことがあります。 忘れずにチェックしましょう。
日頃から猫ちゃんとスキンシップするときに、足先や肉球をやさしくなでてあげましょう。 足を触られることへの抵抗感がなくなり、爪切りも多少はスムーズになる可能性があります。 足を触らせてくれたらおやつをあげると、「足を触られるといいことがある」と覚えてくれます。 眠そうなときや、寝起きでボーッとしているときは、猫ちゃんの警戒心が薄いときです。 無防備で飼い主さんに体を預けてくれるこの瞬間が、爪切りのチャンスです。 ただし、爪は全部で18本あります。 全てを一気に行わず、できる範囲で行い、嫌がるそぶりを見せたらすぐやめる、という心構えで行いましょう。 一度爪切りが嫌いになってしまうと、手に触れることさえ警戒して抵抗するようになってしまいます。
代表的なものとして、ギロチン型とハサミ型の2種類があります。 動物病院やトリミングサロンでは、主にギロチン型を使用しています。 ギロチン型はとてもキレが良く、爪切りが早く終わります。 爪切りは猫ちゃんがイライラする前に終わらせたいので、扱いに慣れた動物病院スタッフはこちらを使うことが多いです。 一方、初心者さんにとっては、キレがとてもよいことと使い慣れない形であることから、意図せず深爪になってしまうことがあるので、まずはハサミ型から始めるのがいいかもしれません。 人間用の爪切りは、爪が潰れて割れやすいことがあるため、猫用のものを選ぶのがおすすめです。
①爪を出します 猫の爪は引っ込んでいるので、そのままでは切れません。指の根元を上下からそっと押すと、爪が出てきます。 ②切る場所を確認します 爪をよく見ると、根元から半分くらいまではピンク色の部分があります。 ここが血管と神経が通っているところです。 このピンク色の部分は絶対に切らないようにしましょう。 そこから先にある白っぽく半透明な部分が切っていいところです。 ピンク色の部分から2mm以上離したところを切ってあげれば、出血や痛みなく切ることができます。 ③切る順番に気をつけましょう 爪切りを嫌いにさせないポイントは、「嫌がりにくい場所から始めて、いちばん嫌がる場所は最後にする」ことです。 目安の順番は次のとおりです。 1.後肢の爪(外側の爪から) 2.前肢の爪 3.前肢の狼爪(最後) 前肢のほうが触られるのを嫌がる猫ちゃんが多く、なかでも前肢の狼爪は特に嫌がりやすい場所です。 最初に嫌な思いをすると、その後の爪切り全体がむずかしくなってしまうため、後回しにするのがおすすめです。 あくまで目安です。 猫ちゃんによって嫌がる場所はちがうので、様子を見ながら調整してください。 また、前肢の爪や狼爪は伸びやすく、引っかかりやケガの原因になりやすい場所です。 一度に全部できなくても、日を分けて、忘れずに切ってあげましょう。 ④出血したときは もし出血したら、清潔なコットンなどで5分程度しっかり圧迫してください。 止血用のパウダーを使う方法もあります。 それでも血が止まらない、痛がって足を気にする様子があるときは、動物病院に連れていきましょう。
目安は2〜4週間に1回ほどです(猫ちゃんによって異なります)。 高齢の猫ちゃんや関節炎のある猫ちゃんは、爪とぎがうまくできず爪が伸びすぎることがあるので、ときどき爪の状態をチェックしてあげてください。
いかがでしたか?とにかく「無理をしない」が大切です。 先端のとがったところだけ、全部を一度に行おうとせず1本だけ、嫌がったら別の日に、というところからで十分です。 飼い主さんと猫ちゃんがともに慣れてきたら、できる数を増やしていきましょう。 上手にできたときは、おやつやごほうびを忘れずに。気持ちを楽にしてやっていきましょう。 どうしても足を触らせてくれない、爪切りを見せただけで逃げてしまう猫ちゃんは、気兼ねなく動物病院やトリミングサロンなどプロにお任せしましょう。 猫ちゃんが嫌がるほど家で頑張りすぎて、飼い主さんとの関係が崩れてしまうことだけは避けたいですね。
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