犬の失明② ~眼が見えなくなってしまったときの対処法
投稿日 2023.11.16
最終更新日 2023.11.16
犬の眼が見えなくなってしまう病気は、突然視覚を失う場合もありますが、実際には私たちが気づくよりも、だいぶ前から視覚は落ちてきていることが多いようです。
・寝てる時間が多い
・遊ぶことに興味がなくなる
・怖がり、驚きやすくなる
・新しい環境にとまどいを感じたりストレスを感じるようになる
・分離不安になる
・暗くなると歩きたがらない
白内障や緑内障などの眼科疾患による視力低下は、早期に気づくことで、治療につながりますし、環境に徐々に慣らしてあげることができます。視覚の有無にかかわらず、健康に長生きし、活発に楽しく暮らすことできます。手助けをして慣れてもらい、他の感覚を使って補えるようにサポートしましょう。
多くの場合、ごはんとお水のお皿を起点にして場所を把握していることが多いようです。食事とお水の皿をラグの上に置くようにすると、ラグが足に触れる感覚で、食事やお水の皿の位置がわかるようになります。もし家具の配置を変えるのであれば、声をかけながら、犬と一緒に数回家の中を歩いてあげましょう。
お風呂、階段やバルコニー、家具の隙間に衝立やバリアを置きましょう。家具にも、ぶつかってもいたくないようにカバーをつけましょう。
万が一、迷子になってしまったときように、マイクロチップ、首輪、眼が見えないことを示すメディカルタグを用意しておきましょう。
危ないとき、良いときを声に出して合図するようにしてみましょう。
段差があるとき、ソファから飛び降りようとしているとき、何かに走って突っ込んでいってしまいそうなときなども合図をつくって声をかけていきましょう。
散歩に行くときに、ご家族の足に鈴をつけて方向を教えてあげたり、音のなるもの
でいろいろなことを教えてあげましょう。
周りがうるさい環境や聴覚も落ちてきてしまっている状況では、触ることでサインになりそうな道具で体にタッチしてあげるのも良いかもしれません。
においの強いおやつをあげることで嗅覚を刺激してあげましょう。
お部屋ごとに香りをかえてみるのも良いかもしれません。
口回りのひげは、ものの位置や距離感を把握するのに役立ちます。
トリマーさんに切らないでくれるようにお願いしましょう。
一貫性のある生活で、犬を安心させてあげましょう。定期的にお散歩にいったり、出かける時間をつくりましょう。
外に出られなくても、定期的に遊ぶ時間や、おやつをあたえる時間、食事のあとにブラシをする時間などをつくるとよいかもしれません。
目で見えなくても、一緒に楽しめることはたくさんあります。
家族にとっても不安なことも多いと思いますが、ご家族が楽しくくつろいで過ごしてくれることが、犬たちにとっても嬉しく安心できることだと思います。
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