当院の歴史

変化を続ける当院。
さらなる「安心」のために、歩み続けます。

1966年

創始者の中井隆夫が日本動物医療センター(旧、動物総合病院)設立。

戦後当時、日本の動物医療は欧米諸国に比べて大きく遅れており、動物医療といえば、ご家族の家の玄関で簡単に診ることが多い状況。その状況を憂えるとともに、継続的により良い医療をするためには「獣医師の地位の向上が必要だ」と感じていた中井隆夫は、日本初の大規模な総合病院を設立するために奔走し始めました。

ドイツのハノーバーで開かれた獣医学会への出席を機に欧米諸国の動物病院を見てまわり構想を膨らませた後の設立でした。

1969年

日本動物医療センター(旧、動物総合病院)開業。

「常に誠意を込めて診療に当たらなくてはならない」 この思いから、開業時から宿直医を配置し、深夜の緊急診療を受け入れる24時間診療を開始しました。24時間医療について海外視察で学んでいたとはいえ国内では前例のない挑戦。交通事故で駆け込んで来る患者さんが多く、働き詰めになったり、ご家族のパニックへの対応に苦労したりすることもありましたが、次第に動物医療への志が高い獣医師が集まりはじめ、24時間診療の体制を確立していきました。

また、開業の祝賀会には、この「動物愛護」の精神に感銘を受けた第74代内閣総理大臣の竹下登氏に参列いただき、第61・62・63代内閣総理大臣の佐藤栄作氏からは賛同の意思表示として銅像が贈られました。

2004年

24時間診療の先を行く、24時間看護を確立。

医療の進化や動物と人とのかかわり方の変化に伴い、時代とともに動物医療に求められることもに変わっていきます。この時代の要請に応えられるよう、当院は常に設備や人材の充実に努めてきました。また、創始者の「常に誠意を込めて診療に当たらなくてはならない」という想いを引き継ぎ、24時間診療の先をいく「24時間看護」に本格的に乗り出しました。

これは動物と人とのかかわり方が「愛玩ペット」から「生涯のパートナー」へと変化したことに対応するものです。

そして2008年、「“想い”を持って 常に“安心”を提供する」という理念を掲げると、より充実した「24時間看護」を行うため、ケアスタッフの補充や設備の改修を進めるとともに、シフトの改革や夜間の従業員の増員、夜勤手当の充実を行いました。 さらに軟性鏡・硬性鏡を用いた低浸襲性医療の導入で痛みの少ない治療へ、また終末医療まで踏み込んだシニア犬・シニア猫などへの対策の充実を図っています。

2016年

施設の充実化のための改装工事を実施。

まもなく開業50周年を迎えようとする建物は、年季が入り、修繕のタイミングでした。そこで大規模な改装工事の実施を決定。従業員の安全を守るため、そして災害時の拠点となることができるように耐震補強を行いました。さらに動物病院に来ることのストレスを最小限にするために犬と猫の待合室・診察室・入院室を完全に分けました。また、うさぎ専用の待合室・診察室・入院室も新設しました。

本館の前にはトリミングのcocoeが入る新館も新たに構えました。新館のコンセプトは、「健康な子が健康であり続けられるように」です。一階はイベントブースとし、絆イベントを開催するスペースとしてご家族と動物とのつながりを生み出す場を提供できるようになりました。

猫プロジェクトチームの働きもあり、この時の改装工事においてJSFM認定のキャットフレンドリーのゴールド認定を取得することができました。

2022年

理念の追求、スタッフ育成のための休診日。

当院は「想いをもって常に安心を提供する」という理念をもとに、24時間365日、動物たちだけでなくそのご家族様にも安心を提供するという想いで50年間歩み続けてきました。

これからも動物たちの命とそのご家族様の心に寄り添い続けるためには、日本動物医療センターという会社組織やスタッフ自体がより健康的であり成長し続ける必要があり、同時に安心感のある医療体制や技術力・人間力の向上が求められると考えました。

このような理念を追求していくためにはスタッフ教育や全体会議のための時間を設けることも大切であるという結論に至り、救急外来および24時間看護や手術は変わらず受け入れつつも、毎週水曜日の通常外来を終日休診とすることにいたしました。

これから「想いをもって常に安心を提供する」という理念の実現に向け、当院は歩みを続けます。その時々の社会情勢、技術革新、動物たちに対する意識の変化に伴い、「安心」の定義すら変化します。

私たちはどうあるべきなのか、何を行うべきなのか。
飽くなき探求をこれからも続けます。

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