夜間に多い!うさぎの救急主訴ランキング前編
夜間急にお家のうさぎが体調を崩してしまった!そんな時、とても不安ですよね。24時間診療を行っている当院では、夜間にうさぎが来院することが多々あります。いったいどんな主訴(主要な症状)で来院しているのでしょうか?
※このランキングは、2021年に日本動物医療センターへ夜間受診したうさぎさんの救急主訴(計344)をもとに作成しています。(1羽に対して“食べない ぐったりしている”など主訴が複数にわたる場合もあります。)
1位 食べない・食べる量が減った
2位 便が出ない
3位 ぐったり・動けない /元気がない
4位 怪我をした
5位 首が傾く・ふらつき・眼が揺れる / 呼吸のトラブル・苦しそう
6位 おしっこが出ない・しぶっている・血尿が出ている
7位 発作・けいれん / 下痢・軟便
8位 食べもの以外のものを食べてしまった
9位 痩せてきた
10位 その他
1位は食べない・食べる量が減った(食欲不振)、2位は便が出ない(便秘)という結果となりました。また、便秘の多くは食欲不振と一緒に現れていました。もしくは、初めは食欲不振だけだったのに、その後便も止まってしまった。というように連鎖している場合もあります。これは、うさぎに多い食滞(うっ滞)という病態の為です。食欲不振となる原因は多々ありますが(詳しくは下記のコラムをご覧ください)、食欲不振が続くと消化管の動きが悪くなってしまい、便も出づらくなってしまうのです。逆に、消化管の動きが悪くなってしまったため、そこから食欲不振になってしまうこともあります。同じ子が体質の問題で何度も食滞になり、たびたび来院する。換毛期に来院数が増える。といった傾向も見受けられました。
・詳しくはこちらのコラムをご覧ください
「うさぎが食べない、うんちがでない」
「食欲不振の原因」
うさぎがぐったりしてきた、動けない。または元気がない。といった主訴は、日中に比べて特に多く感じられます。原因として多いのは1位・2位に関連した食滞で、日中食欲不振があったが様子を見ていたら夜間に元気がなくなってしまった。ということが多く見受けられます。また食滞に限らず、何かしらの不調があっても、うさぎは体調が悪いのを隠してしまいがちな為、様子を見ていたら夜間一気に状態が悪化してしまうことがあります。
・夜間だけではなく、うさぎが陥りやすい救急疾患として、こちらもご参照ください。
「うさぎの緊急疾患:当院で多い病気6選」
怪我の中で特に多いのは“落下”です。うさぎの骨は体を軽量化するために薄く、その分脆く出来ています。ジャンプするには優れた特徴ではありますが、抱っこしている時など、高いところから落ちてしまった場合、その衝撃で骨折してしまうことがあります。
落下以外の怪我としては、
・目の怪我(ぶつけた、けんか等)
・爪が折れた
・骨折
・ケージに挟まった
・同居と喧嘩
などが主訴として来院されていました。
・こちらもご参照ください。
「うさぎの骨折」
「うさぎの爪が折れちゃった!」
5~10位までの後編はこちら
夜間では、日中よりも緊急度の高い場合が多く見受けられます。うさぎの場合、もともと野生下では周りに多くの外敵がいたため、どうしても体調が悪いのを隠してしまいがちです。そのため、日中に様子がおかしいなと気が付いても、見た目以上に実際の体調が悪いことも多く、様子を見ている間にどんどん悪化してしまった。ということも少なくありません。また、病気のストレスにより別の病気が引き起こされてしまうこともあります。おかしいな?と感じた際は、過度な様子見をせず、早めの受診をお勧めします。
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