うさぎのコラム

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快適なケージ作りの5つのポイント~初めてうさぎを飼う方へ

  • 飼育
2017.06.26

 

うさぎと一緒に暮らすとき、放し飼いで伸び伸びと遊ばせてあげたい所ですが、目が行き届かないとき、そこには危険が潜んでいます。特に何でも齧ってしまう様な子は電気コードを齧って感電したり、人形やクッションを齧って消化管が詰まる危険性があります。気づかずに踏んでしまったり、階段などから落下したりして怪我をするかもしれません。また、トイレを覚えていないと、部屋中で排せつしてしまうなんてこともあります。安心してうさぎと暮らしてもらうために、うさぎはケージでの飼育をおすすめします。ここでは、基本的なうさぎのケージの作り方をご紹介します。

1. ケージのサイズを決める

ケージのサイズは自分の家の広さとうさぎの体格に合わせてサイズ選びをしましょう。最低でもうさぎが足を伸ばせる位の広さと立ち上がっても耳がぶつからない程度の高さは確保してあげてください。また、中に入れるものや、うさぎの活動性も一緒に考えていきましょう。ケージから出してあげる時は、サークル等で危険なものから囲い、床も滑らないようにタオルやマット等を敷いて安全な場所を確保してあげるといいですね。

 

 

2. ケージの特徴を知る

市販されているケージにはいろいろなものがあります。特徴をよく知ることと、最低限この3つはチェックしましょう!
 
1:ケージ下のトレーが引き出せる・・・掃除が何よりしやすい
2:うさぎが出入する所の段差の高さはどの位か・・・段差があるものだと足を引っかけてしまう場合もあるので、スロープを用意するか、扉がスロープになっているタイプのものを選ぶと良いかもしれません。
3:屋根付き・・・上から飛び出す可能性や、震災等の時に落下物からも守れるため屋根付きのタイプがお勧めです。

3. 床材を決める

うさぎの体格や性格、掃除の時間をどの位かけられるかによって床材を決めましょう。床材は、ケージで過ごすことの長いうさぎにとっては足の健康や衛生面にとても大切です。
プラスチック・・・安価で掃除が楽で、うさぎの足にも負担がかかりにくい。体重が大きい子は重みで少し沈んだりヒビが入りやすい。 尿などが表面に残りやすいので、足が汚れることがある。
すのこ・・・どんな体重の子でも使用可。足に優しい。ただ、掃除をこまめに出来ないと排泄物がすのこにしみこんでしまう為、不衛生になってしまう。
金網・・・どんな体重の子でも使用可。固いので足底に負担がかかりやすいが、排泄物が下に落ち、洗いやすくて清潔。網目のサイズにも注意が必要。
網目サイズ大→体の小さい子は足が網目にハマってしまい怪我することが。
網目サイズ小→体の大きい子は便が網目に引っかかり下に便が落ちない。
 
うさぎの床は、1種類ではなくいくつかを組み合わせてあげると、それぞれのメリットを活かせると思います。詳しくは「うさぎの床材選び 4つのポイント」をご覧ください。

4. ケージの中に必要なもの

 

 
必要なのは、
・牧草入れ、ペレット入れ
・水入れ(給水器):ボトルタイプ・お皿
・トイレ(ケージの大きさが十分にあり決まった場所でトイレができる場合)
ひっくり返してしまってお水やご飯が食べられなくなってしまわないように、ある程度重さのあるものや固定できるものがよいでしょう。
 
もし置けたら、
・隠れる場所
(もともと穴うさぎは土の中で生活をしていた為に隠れる場所があった方が落ち着きます。木の小屋や藁でできたトンネルだと、齧って遊んだりストレス発散したりできるのでケージの広さがあるようでしたら入れてあげてください。)
・ベッド・座布団
布、木、藁などいろいろな素材のベッドが手に入ります。保温効果も期待できます。
(好みがあるので場合によってはせっかく購入しても使ってくれない可能性があるのでご注意を。)
 
かじるのが大好きな子は、布製のものやプラスチック製のものをかじって、誤って食べてしまうかもしれません。入れないか、かじれないもの(陶器など)、かじっても大丈夫なもの(藁でできたものなど)を選んであげましょう。

5. ケージの置き場を決める3つの注意点

1.部屋の壁側に置こう・・・部屋の真ん中に置くと落ち着きません。
うさぎはマーキングなどでおしっこを壁にかけたり、トイレトレーニングがうまくいっていない子は失敗してしまったりする恐れがあります。うさぎの尿はにおいが強いので、壁におしっこがかからないように工夫するとよいでしょう。
 
2.温度差が少ない所に置こう・・・急激な温度変化があるとストレスや体調を崩す原因になります。
直射日光が当たらないようにすることはもちろん、エアコンの位置なども考慮して、直接風が当たらないような場所にしましょう。部屋の出入り口の近くも、冷気が入ってきやすいので注意が必要です。
 
3.高いところに置かない・・・ケージを開けたとき、もしくは開いてしまったときにうさぎが飛び出してくることもあります。
うさぎは骨が非常にもろいので、高いところから落ちて骨折や脱臼などのおおけがをしてしまうことがあります。
 

最後に

うさぎの体格・性格はそれぞれですので、その子に合わせたお部屋作りを色々カスタマイズしてみて下さい。もちろん、ケージの外に出して遊んであげる、ブラッシングなどスキンシップをとることは大切ですが、うさぎにとって、ケージが隠れられて安心できる場所になれば、うさぎとの暮らしがより一層豊かになります。長い時間を過ごすうさぎの家、だからこそきちんと考えてあげたいですね。

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