うさぎの気になる行動 ~見えない言葉編~
うさぎの行動については、以前「これって発情期?」という内容をご紹介しましたが、今回は、うさぎ達がコミュニケーションとして日常で見せる行動についてお話しします。
うさぎは犬や猫に比べ、表情の変化がわかりづらいと言われますが、実はとても感情豊かな生き物です。彼らの行動・仕草を合わせてよく観察し、何をしてほしいのかを日ごろから気にしてあげることで、コミュニケーションの幅がぐんと広がり、今よりももっと素敵な関係を築くことができるでしょう。では、これから行動や仕草別に解説していきます。
ぷうぷう鳴く
うさぎに声帯がないため、鳴くというよりも鼻を鳴らすという表現の方が正しいかもしれません。これは、甘えや遊んでほしい時にみられます。サインを見逃さずかまってあげましょう。
カチカチ歯を鳴らす
撫でられたり、抱っこをされた時など、リラックスした状況で奥歯を鳴らす様子があれば、それはご機嫌なサイン。ただし、ギシギシ・ギリギリといった歯ぎしりのような音の場合、口腔内のトラブル(歯の過長)が潜んでいる可能性があります。流涎や食欲減退、便の不調に注意し、はやめに病院でみてもらいましょう。
その場でジャンプ
嬉しい時・ご機嫌な時にみられる行動です。テンションが上がってその場で高くピョンと跳ねますが、勢い余って身体をねじらせたり回転したりすることもあります。
手足を伸ばしてゴロン
ベターッとお腹を地面につけて手足を伸ばしたり、そのまま横になってお腹を見せ、ゴロンと寝転がったりすることがあります。これは、リラックス状態の表れで「ここには自分を襲う敵はいないぞ」と安心しきっている状態です。
鼻でちょんちょん
ふいに、人間の身体に鼻先でちょんちょんと触れてつついてくることがあります。これは不満などではなく、かまってほしいというアピールです。舐めてくる場合もかまってアピールである可能性が高いです。うさぎは、俗にいうツンデレな生き物です。どんなに我が子が可愛くても、この鼻ちょんちょんがみられるまでは、こちらからのアクションは我慢しましょう!
後肢をダンダン
不満があるときに一番多くとる行動です。スタンピング、いわゆる「足ダン」と呼ばれる行動ですが、不満や怒りだけではなく自分にとって脅威になるものなどが現れた際に警戒して行う場合も多いです。
後肢で立ち上がる
立ち上がり辺りを見渡す様子は一見愛らしいですが、これは警戒をしている時にみられる行動です。この状態の時に無理に触るなどの警戒心を煽ることはやめましょう。
ブーブーやブッと鳴く
甘える時の鳴き声とは違い、低い音で鳴らします。警戒心がMAXで怒りが強い時は、この鳴き声に加えて前肢でパンチを繰り出してくることもあります。甘えている時の鳴き方と聞き分けられるように、仕草や表情も合わせて観察しましょう。
ものをひっくり返す食器やおもちゃ、敷物などを口でくわえて放り投げ、ひっくり返します。
これも機嫌が悪い時や何かに不満がある時にみられます。中でも食器が多く、ガチャンと大きな音を立てて何度もくわえては投げ、くわえては投げを繰り返す子もいます。入院中も、普段と違うご飯に腹を立て、お皿をひっくり返す子は珍しくありません。一体、何に不満を持っているのかを注意深く観察してあげましょう
犬や猫に比べて鳴き声でのコミュニケーションがかなり少ないうさぎですが、彼らなりにわたしたちに伝えるため、あの手この手で表現をしてくれています。仕草というよりも、「いたずら」で気を引く子もいれば、側にぴったりと張り付いて、無言で甘えてくる子もいて、ご家庭によってご家族への訴え方は違います。彼らの行動をひとつずつ理解し、心を通わせることができると、今よりもっと素敵な同居生活になること間違いなしですね
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