猫のコラム

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猫と旅行 〜長距離移動のストレスを減らすために ③お留守番編〜 

猫と生活しているみなさん、帰省や家族旅行などで外出する必要ができてしまった時、一体どうすればよいのか不安になりますよね。近くの病院に行くだけでもニャーニャーと切ない声で鳴き続けてしまうのに連れて行って移動に耐えられるのだろうか、具合が悪くならないだろうか、それならいっそのこと家に置いて行った方が良いのではないか?!でも一人で平気だろうか・・・。
安心して猫がお留守番・お泊まりをするために必要なチェック項目を今回まとめて見ました。

お留守番のパターン

1.家で1人(匹)でお留守番
もし家を空ける期間が2泊までなら慣れたお家でのお留守番が良いですね。
 
■水飲み場を数ヶ所設置する
間違えてこぼしてしまっても平気なようにいつもよりも1,2ヶ所多く設置しましょう。
 
■ゴハンの準備
タイマー付きの給餌器などを用いると便利です。ウェットフードは腐ってしまうこともあるのでやめておきましょう
 
■トイレの準備
いつもより1ヶ所多く準備しましょう。猫はキレイずきです。汚れたトイレでは排泄せず、お布団やベッドなどでそそうをしてしまうかもしれません。また、膀胱炎など下部尿路疾患を発症する可能性もあります。
 
■暑さ寒さ対策
夏はエアコンを除湿モードにして出かけ、部屋の中がサウナのようになることを防ぎましょう。扇風機はケガをするおそれがあるので避けた方が良いです。また、エアコンが効きすぎるのを苦手とする猫は多いので、他の部屋のドアを開け、冷気から自分で逃げられるようにしておくと良いかもしれませんね。
 
冬はガスや火を用いた温熱器は避けましょう。万が一のことを考えて電気カーペットなどの電気類の使用も止め、電源を切っておきます。その代わりに、暖がとれる毛布を敷き、キャリーや段ボールなどを利用して囲われた空間を用意しておくと寒さから身を隠すことのできる場所があって安心です。
 
思わぬところに閉じ込められないよう、扉にはストッパーをかけておくか、入れたくない部屋は鍵をかけておきましょう。
 
■誤飲・誤食防止
アクセサリーやビニール、お薬などは猫が開けられない扉の中にしまう。食べ物も同じく扉の中にしまうこと、またゴミ箱の中も空にしてから出かけましょう。
 
■電気類はOFFに
感電の恐れもあるので、使用しない電化製品のコンセントを抜く
 
2.ペットシッターさんに頼む
2泊以上の外出の場合にオススメです。環境は住み慣れた家ですので申し分ないですし、新鮮な食事やお水を適宜いれてもらえます。
 
■ペットシッターサービスを行う会社は増えており多種多様
基本は訪問(希望回数分/日)してもらい、ゴハンとお水の交換、排泄物の処理を行ってもらえます。会社によっては、訪問時の写真を撮ってメールなどで送ってくれるサービスもあります。
 
■もし具合が悪ければ、事前に指定した病院などに連れて行ってもらう契約もできることが多いです。

3.友人に預ける
猫の扱いだけでなく、「あなたの猫」に慣れている友人がいるならばとても良いでしょう。ただし、不慮の事故が起きたり、病気になってしまった時にわだかまりが生まれてしまう可能性もあり、気の置けない間柄であることが最重要ポイントです。

4.ペットホテルに預ける
調べれば調べるほど様々な形態があるのがペットホテルです。
 
■従来通りのケージ式、運動ができるように上下連結されたお部屋タイプ、2,3畳の広さのある個室型、キャットタワー完備型、監視カメラ完備型、利便性を重視した空港直結型など、事前見学をして雰囲気を確認し、気に入ったところを利用しましょう。
 
■猫同士の目が合わないように配置されている、十分くつろげるスペースが確保されているか、訪れた時に不快な匂いがなく清潔であるかどうか、など確認しましょう。
 
■具合が悪くなったら、提携している病院か事前に指定した病院に連れて行ってもらえることが多いです。
 
■動物取扱業者の標識を提示しているかどうかも重要です。
 
5.動物病院に預ける
もし持病があって投薬や療法食が必要、高齢で特別な看護が必要な場合にオススメです。
 
■病気でなくても預けられる?
投薬のない健康な子も預かってもらえるペットホテルサービスを設けている病院は多く、具合が悪くなったら入院管理に切り替えてもらえるでしょう。夜間もスタッフがいる病院だと尚安心ですね。
 
■Cat Friendly Clinic Gold Lavel
猫専用スペースが確保されている病院だと尚よいですね。Cat Friendly Clinic Gold Lavel を持つ病院だと犬との接触がなく、ケージのサイズも猫に優しいように大きく設計されています。
 
■事前に見学を
部屋の中に糞尿が放置されていないか、お水が定期的に変えてもらえているか、温度や湿度が適正に管理されているかなどを事前に見学して確認しましょう。
 
■なるべく家と同じものを
普段食べている食事や、使用しているタオルや毛布を入れてもらうようにして、少しでも環境の変化に対応できリラックスできるようにしましょう。可能であれば、食事の時間や量・回数をメモに書いて渡してください。なるべく普段の生活リズムを崩さないようにしてあげる工夫が大事です。
 
いかがでしたでしょうか。
猫は比較的孤独に強い生き物と言われています。1〜2日程度であればお留守番も問題なくすることができます。
今ではおうちにカメラを設置し、スマートフォンからその様子や室内温度を監視できるようなシステムも多数あるようです。外に出たことがない猫や、極端に人見知りな猫は、ホテルに預けるよりもおうちにお世話をしに来てもらう方が好ましいでしょうし、持病を持っている猫はホテルや病院に預けた方が安心かもしれません。
 
おうちの猫にとってどのようなお留守番の方法があっているのか、事前に試してみて安心して出かけられるようにしたいですね。

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