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当院において発生した「外部寄生虫駆除薬」による有害事象についてのご報告
2022.11.04

当院において、外部寄生虫駆除薬の処方を受け、服用した動物が投与同日に神経症状を呈し、入院治療の結果死亡に至るという事象が発生いたしました。
 
お亡くなりになった動物のご冥福をお祈りいたしますと共に、外部寄生虫駆除薬の処方に関しまして、病院として本件の振り返りを行い、皆様に経緯と対策に関して開かれた情報として周知させていただく方針と致しました。
 
詳細はこちらのPDF資料よりご確認いただけます。
 
当院において発生した「外部寄生虫駆除薬」による有害事象についてのご報告(PDF)

 
上記の件に関する対応策
 
1.外部寄生虫駆除薬には前述のスポットオン製剤や経口薬など様々な種類がございます。「インフォームドコンセント」は医療スタッフがご家族様に正しい情報を提供し、方法をご選択いただく、同意を得るという過程を満たす必要がある中で、薬剤の選択肢(経皮投与、経口薬)や副作用に関して十分にご家族様に情報を提供し、ご納得のいく選択をいただけるようスタッフ教育に努めて参ります。
 
2.本件以降、薬剤商品の添付文書の表記に加え、院内でも独自の有害事象情報を集約する取り組みを開始しております。獣医師個人に留まらず、病院単位で有害事象報告を定期的に収集し蓄積を行い、必要に応じた対策の検討、その結果をスタッフ全体に共有する仕組みを継続して参ります。
 
3.残念ながらあらゆる薬剤には、その確率に差はあるものの、有害事象報告があるという認識をスタッフ全員が胸に留め、処方時に電子カルテ内の「薬データベースによる薬剤情報閲覧」と、アナログで薬剤処方スペースに配置された「添付文書一覧」の確認を習慣化します。さらに人為的な処方ミスを防ぐ取り組みとして、お薬がご家族様のお手元に渡るまで、3段階の薬剤チェック機構を設けるよう、院内業務を改定しておりますのでそちらを徹底して参ります。
 
4.新たな薬剤の導入を検討する際には、効能だけでなく、安全性に関する検討を十分に行います。また導入決定後には、メーカーから商品に関する情報をスタッフが会得する機会を設けます。

 
 
今後とも、動物とそのご家族様に、想いをもって安心を提供できますよう、スタッフ一同精進して参ります。お気づきの点がございましたらご助言いただけますと幸いです。
 
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
日本動物医療センターグループ
CEO(本院 前院長)上野 弘道

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