猫の失明① ~眼が見えなくなってしまう原因とは
猫と一緒に過ごしていて、なんとなく行動が変わったな?年かな?と思うことはありませんか?
猫はその鋭い視力で知られており、彼らの目は彼らの日常生活において非常に重要です。一方で、家の中で過ごしていて環境に順応している猫たちは、視力が落ちてきても外からはなかなかわかりにくいかもしれません。
猫は、眼が見えなくなったときに次のような行動をすることがあります。
1 ぶつかる、物を見逃す
猫が視力を失うと、物にぶつかったり、物を見逃すことが増えることがあります。部屋の配置が変わることに戸惑うこともあります。
2 行動の変化
外出する猫は、外部環境に不安を感じるためか外出しなくなることがでてきます。また、人や他の動物に接近するのを避けるかもしれません。
3 明るさの変化
より明るい環境を好むようになります。暗い場所での行動が制限されることがあります。
4 警戒心があがる
視力を失った猫は、周囲の音や振動により敏感に反応することがあります。静かで警戒心の高い行動が見られることがあります。
5 睡眠パターンの変化
猫は視力を補うために、より多くの時間を睡眠に費やすことがあります。昼夜逆転することもあります。
これらの様子が見られたら、「眼が見えていない」かもしれません。急に出てくる場合もあれば、だんだん進行することもあります。
猫の眼が見えなくなる原因はさまざまですが、全身疾患に伴って出てくるものも多く、いろいろな意味で彼らの生活に大きな影響を及ぼします。
次は、猫の眼が見えなくなる「主な」原因について探ってみましょう。
1. 加齢による白内障:猫は年を重ねると白内障と呼ばれる目の疾患にかかる可能性があります。これは、レンズ(水晶体)が濁り、光が適切に眼底に届かなくなる病気です。白内障にかかると、猫の視力が徐々に低下し、最終的には失明することがあります。
2. 糖尿病:糖尿病は猫にとっても問題で、高血糖が網膜にダメージを与えることがあります。これにより、糖尿病性網膜症が引き起こされ、視力が徐々に低下します。適切な管理が行われない場合、失明のリスクが高まります。
3. 眼球外傷:事故やけんか、他の動物との衝突などによる眼球の外傷は、猫の視力に重大な影響を及ぼすことがあります。眼球外傷が放置されると、失明の原因となる可能性があります。
4. 緑内障:眼内の圧力が上がるこの病態は、眼球自体だけでなく、眼球の周辺の組織における様々な原因で起こります。眼内の圧が上昇した結果、視力に関連する網膜や視神経といった組織が機能しなくなり、視力が奪われてしまいます。
5. 網膜剥離:網膜剥離は、網膜が眼球から剥がれる状態で、猫の視力を急速に損なうことがあります。高血圧の猫などで見られることがありますが、これは治療が必要な緊急事態であり、放置すると失明のリスクが高まります。
6. 遺伝的要因:一部の猫は遺伝的な視力の問題を抱えて生まれることがあります。これには、網膜異常や先天性の眼の疾患が含まれます。遺伝的な原因による失明は、予防が難しい場合があります。
猫の視力は彼らの生活において非常に重要であり、失明は彼らにとって大きなストレスや困難をもたらすことがあります。猫の眼の健康を守るためには、定期的な獣医の診察と適切なケアが不可欠です。視力の問題が早期に発見され、適切な治療が行われれば、猫の生活の質を向上させることができるかもしれません。
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