猫のコラム

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猫が脱走!早く見つけてあげるための大事なポイント

 

猫を飼っている方であれば、ドアや窓の隙間から猫が外へ出そうになってドキッとしたという経験、一度はあるのではないでしょうか。好奇心旺盛な猫はいつでも外へ出るチャンスをうかがっていますが、外の世界には交通事故や他の動物による外傷、感染症などの危険が多くあります。特に、外で生きていく術を全く持たない完全室内飼いの猫は、一度外へ出ると食事をとることさえも出来ず、命に関わる危険性があります。
 
もし今この記事を読んでいるあなたが大切な飼い猫を脱走させてしまったとしたら、まずは落ち着いてこの記事をよく読み、すぐに実践してください。

猫が脱走してしまった!どうしたらいい?

脱走は、早く見つけてあげないと命に関わる場合があるため、すぐに捜索を始めてください。無事に保護されるケースは脱走後約1週間で見つかる場合が多いため、特に最初に1週間は必死に捜索してください。
 
まずは、お住まいの地域の警察署と動物愛護センターへ連絡し、似たような猫が収容されているかどうか確認してください。迷い猫が保護された場合は動物病院へ相談へ行くケースが多いため、付近の動物病院にも連絡してください。
 
室内で飼われていた猫の場合、多くは外の環境におびえてその場でじっとしていることが多く、あまり遠くへは行きません。半径50メートル以内程の区画を目安といて、付近を徹底的に探してください。脱走した猫がよく隠れる場所は、車の下、建物の隙間や裏、自販機や室外機の下、物置の中などです。いずれも暗く小さな隙間で見つけづらいため、よく探してください。声も出さずじっと固まっている猫を見つけ出すのは難しいため、お気に入りのごはんや匂いの強いおやつ等でおびき寄せたり、大好きな飼い主さんの声や録音した同居動物の声などで呼びかけながら探しましょう。中には自力で戻ってこれる子もいるため、家の付近にごはんを少量置いて待つのも有効です。
 
どうしても見つからない場合は、近所の方へ聞いたり張り紙等をしたりして、目撃情報を募りましょう。また姿の見つかりやすい昼間や真っ暗な夜中は、危険が多いため猫はあまり移動しません。移動する場合は午前中や夕方が多く他時間帯と比べると比較的見つけやすため、とにかく必死に探して見つけてください。

猫が脱走してしまった!どうしても見つからない!捕まらない!

必死に捜索してもどうしても見つからない場合は、早めにお住まいの地域の行政や愛護団体へ相談してみてください。近所の猫の情報や、捜索のアドバイスなどをいただける可能性があります。また、姿は見えているのに捕まえられないという場合は、お住まいの地域の区役所や付近の愛護団体にて、捕獲器(猫を安全に捕獲すためのトラップ)を借りられる場合があります。捕獲器は使い方を誤ると捕獲した猫を傷つけてしまう可能性があるため、安全な使い方をきちんと学んでから使用してください。

猫を脱走させない!予防策

猫ちゃんが無事に見つかった後は、二度と同じことを繰り返さないために、家の中の環境を改めて見直してみてください。
 
猫が外へ出てしまう場合のほとんどは、玄関のドアもしくは窓からの脱走です。家族がドアや窓を開けたすきに隙間から外へ出ていく場合が多いですが、中には自力でドアや窓を開けて外へ出てしまう子もいます。また、引っ越し時には猫が部屋内で落ち着かず外へ飛び出すことがあり、脱走が増加するため注意が必要です。
1日に何度も開け閉めする玄関のドアと、猫のいる部屋との間に何も仕切りがないという状態は、脱走のチャンスをうかがう好奇心旺盛な猫にとってはとても危険です。そのような場合は、部屋と玄関との間に脱走防止用ゲートを設置し、猫がすぐドアへ到達できないようにしましょう。また、玄関用網戸の設置も、脱走防止策として効果的です。どちらもホームセンターなどで購入可能です。
 
窓からの脱走は、特に網戸での使用の多い夏に増加します。窓の網戸は軽く猫が自力で開けるリスクが高いため、網戸のみで使用することの多い場合は網戸に鍵をつけましょう。利口な猫は、網戸だけでなく窓も自力で開けることがあります。お留守番の時には、必ず窓に鍵をかけましょう。
 
家の猫が外へ出ても野良猫のように暮らしていけるのではと思っている方もいるかもしれませんが、外の環境はかなり過酷であり、特に完全室内飼いで育った猫が一人で外で生きていくのはほとんど不可能です。じっと隠れるのが得意で動きの素早い猫は、一度脱走すると捕獲するのが困難なケースが多く、とにかく脱走させないことが何よりも重要です。今一度おうちのなかを見直し、猫にとって本当に安全な環境を整えてあげてください。
 
この記事が、脱走してしまった猫ちゃんを助けるためにお力になれるよう願います。

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