ワンちゃんの飼い方

小型犬の飼い方サポート

生後経過年齢【~1歳】

どんな時期?

いろいろなものに興味を持ち始める時期です。たくさんコミュニケーションをとり、絆を深めていきましょう。3〜6か月齢では乳歯が生え変わり、さまざまなものを咬み始めるため、おもちゃなどを使って遊びながら関係を築くことが大切です。社会化にも重要な時期であり、日常の生活音や環境に慣れさせていくことがその後の性格形成に役立ちます。

美容のサポート

ブラッシングや歯みがきに慣れさせる時期としても最適です。乳歯の時期から歯ブラシやガーゼで口の中を触ることに慣れさせ、将来の歯周病予防につなげましょう。また、体の各部位(足やお腹など)に触れられることに慣れる練習も始めましょう。無理をせず、毎日少しずつ、スキンシップを通じてお手入れの習慣を身につけることが大切です。

予防のサポート

当院では、子犬の時期から健やかな体づくりをサポートし、定期検診を通じて順調に育っていることを確認することを大切にしています。病院に来ることが「健康に育っている実感」となり、ご家族と動物の絆を深める時間になるよう努めています。

混合ワクチン
混合ワクチンは命に関わる感染症から守るために非常に重要で、特にパルボウイルス感染症、ジステンパー、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどの重篤な感染症を予防できます。ワクチンは生後6〜8週齢から開始し、3〜4週間隔で計3回、通常は生後16週齢(約4か月)までに完了するのが一般的です。その後は1年後に追加接種を行い、以降は年1回の追加接種が推奨されます。体調が安定しているときに接種し、接種後は安静に過ごしましょう。

狂犬病予防
狂犬病は発症すると致死率100%の人獣共通感染症です。国内発症はないものの、法律により生後90日齢以降の犬には毎年の予防接種と届け出が義務付けられています。

寄生虫の駆除
ノミやマダニ、フィラリアなどの外部・内部寄生虫への対策が必要です。外に出ない犬でも人の服などを介して寄生虫が持ち込まれる可能性があります。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

避妊去勢手術
生後6か月を超えたら避妊・去勢を検討する時期です。特に女の子は2回目の発情前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍のリスクが低下します。残存乳歯がある場合は歯並びへの影響を考慮し抜歯を検討します。

フードのサポート

パピー期は成犬の約2倍のカロリーが必要です。骨や筋肉の健全な発達を促すために、子犬専用のフードを選びましょう。特にカルシウムやリン、タンパク質のバランスが重要で、過剰なサプリメントは骨格異常の原因になることがあります。少量ずつ、回数を分けて与え、食後の運動は控えるようにします。骨や筋肉の健全な発達を促すために、子犬専用のフードを選びましょう。

しつけのサポート

5か月齢ごろまでは「社会化期」と呼ばれる非常に重要な時期です。この時期に、さまざまな人・犬・動物や音、物、環境に触れることで、将来の適応力や精神的な安定につながります。良い経験をたくさん積むことで、恐怖や攻撃性などの問題行動の予防にもなります。無理なく、安心できる環境でポジティブな経験を重ねていくことが大切です。外に出る前にワクチン接種を済ませ、まずは抱っこでの散歩や窓辺からの観察など、段階的な刺激の経験を意識して行いましょう。

生後経過年齢【1歳~6歳】

どんな時期?

成犬としての生活が本格的に始まる時期です。身体も心も成熟に向かう中で、健康的な体づくりを維持し、生活習慣を整えることが重要になります。食事、運動、しつけなど、日々の積み重ねがその後の健康状態に大きく影響するため、この段階から「より健康になる」ことを意識したケアが必要です。

美容のサポート

活動量が多くなる時期です。歯みがき習慣を日課として定着させ、歯石の付着を予防しましょう。動物病院での歯科検診も検討してください。足裏の毛や爪の伸びをこまめに確認し、毎日の歯みがき習慣もつけていきましょう。

予防のサポート

当院では、成犬期の動物たちがより健康に、いきいきとした日々を送れるように、定期検診を通して体調の変化を見守り、生活の質を高めるサポートを行っています。病院に来ることが「今よりも元気になる」きっかけとなるよう、私たちは前向きな健康づくりを応援しています。
年1回の健康診断(身体検査、血液検査、尿検査に加えて、必要に応じてレントゲンや超音波検査など)で、健康状態を評価します。その評価をきっかけに健康を見直したり、診療時の判断になる可能性があるため、若いうちから検診の習慣をつけておくと安心です。

混合ワクチン
混合ワクチン接種を継続的に行うことで、感染症からの予防を確保します。また、ワクチンの必要性や効果を科学的に判断するために、測定可能な感染症(ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルスなど)については、抗体価を確認して予防効果を評価することが可能です。特に体調や年齢、環境に応じてワクチン接種を見直す場合には、抗体価検査を取り入れた柔軟な予防プランの検討をおすすめします。

狂犬病予防
法律により生後90日齢以降の犬には「毎年」の予防接種と届け出が義務付けられています。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

フードのサポート

成犬用の食事に切り替える時期です。避妊・去勢後は代謝が落ちやすく太りやすくなるため、摂取カロリーに注意し、低脂肪・高たんぱくのフードへの切り替えを検討しましょう。また、歯の健康や皮膚・被毛の状態をサポートする栄養素(オメガ3脂肪酸やビタミン類)も意識的に取り入れることが望ましいです。

しつけのサポート

吠えや咬みつきといった行動が見られる場合もありますが、その多くは不安や刺激への反応です。信頼関係を築きながら、落ち着いて対応する習慣を教えていきましょう。この時期は、犬にとっても「学ぶことが楽しい」と感じられるよう、無理のないペースでトレーニングを続けることが大切です。

生後経過年齢【7歳~】

どんな時期?

シニア期の始まりにあたる時期です。体調や排泄の変化が見られやすくなり、健康維持に一層の注意が必要です。 加齢による体調変化や関節トラブルが出てくる可能性があり、生活リズムや運動量の見直しが重要になります。 体調や排泄の変化が見られやすくなる時期です。おしっこの量、体重の増減など、日常の中での変化を見逃さないようにしましょう。

美容のサポート

ブラッシングやスキンシップを通じて皮膚や体表の変化に早く気づけるようにします。歯周病のリスクが高まるため、歯ぐきのチェックやデンタルケア製品の活用も取り入れましょう。歯周病のリスクが高まるため、歯科ケアも継続的に行いましょう。

予防のサポート

当院では、シニア期においても健康で穏やかな毎日を過ごせるよう、病院に来ることを「今の健康を確認し、支える時間」として大切にし、変化を見逃さずにサポートしています。

混合ワクチン
混合ワクチン接種を継続的に行うことで、感染症からの予防を確保します。また、ワクチンの必要性や効果を科学的に判断するために、測定可能な感染症(ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルスなど)については、抗体価を確認して予防効果を評価することが可能です。特に体調や年齢、環境に応じてワクチン接種を見直す場合には、抗体価検査を取り入れた柔軟な予防プランの検討をおすすめします。

狂犬病予防
法律により生後90日齢以降の犬には「毎年」の予防接種と届け出が義務付けられています。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

この時期からは加齢に伴う病気の兆候が現れることもあるため、年1〜2回の健康診断が特に重要です。定期的な身体検査に加え、血液検査では肝臓・腎臓機能、ホルモンバランス、貧血の有無などを確認し、超音波やX線による画像診断で内臓や関節の異常の有無をチェックします。高齢化に備えて健康診断の頻度を年1〜2回に増やすと、生活やケアの見直しに対しても安心です。また、小型犬ではこのころから代表的心臓疾患である僧帽弁閉鎖不全症が見られ始めます。

フードのサポート

体質に応じて消化機能や代謝の変化が出てくる時期です。加齢により胃腸の働きがゆるやかになったり、吸収率が低下することがあります。そのため、消化吸収に優れたフードや、消化器ケアを目的とした設計のシニア用フードを選ぶとよいでしょう。肥満傾向がある場合は減量用フードへの切り替えを検討し、食事量の見直しや間食の調整も必要です。加えて、定期健診の結果(血液検査や体重の推移など)をもとに、腎臓や肝臓、心臓に配慮した栄養設計のフードへ切り替えることもあります。

しつけのサポート

新しいことを覚える力は残っていますが、学習効率や集中力は若いころに比べて低下することがあります。そのため、無理のないテンポで、その子のペースに合わせたトレーニングを心がけることが大切です。繰り返しや褒めるタイミングを工夫することで、安心感を持って取り組むことができ、シニア期でも日々の生活に楽しみと刺激を与えることができます。

生後経過年齢【12歳~】

どんな時期?

超高齢期にあたります。小型犬でもこの時期になると、加齢により心臓・腎臓・肝臓などの臓器の機能が徐々に衰え、持病の悪化や新たな体調の変化が見られやすくなります。筋力の低下によって歩行が不安定になったり、転倒しやすくなることもあります。さらに、視力や聴力の低下、認知機能の変化も見られることがあり、日常生活の中でのサポートや配慮がますます重要になります。中には寝たきりや排泄のコントロールが難しくなる子もおり、介護的な視点を持った継続的な見守りと、細やかなケアが必要となってくる時期です。

美容のサポート

足腰の筋力低下によって滑りやすくなったり、被毛の艶がなくなるなど、見た目や動きに変化が出やすい時期です。歩きやすさのために足裏の毛を短く整えたり、こまめに爪を切ることも有効です。歯石がたまりやすくなるため、口腔内のケアにも注意が必要です。お尻周りや足先などが汚れやすくなる傾向もあり、部分洗いや清拭をこまめに行いましょう。寝具には滑り止めの敷物やクッション性の高いマットを使用し、快適で衛生的な環境を整えることが大切です。

予防のサポート

当院では、高齢期を迎えた動物たちが安心して穏やかに過ごせるよう、病院に来ることを「今の健康を確認し、支える時間」として大切にし、変化を見逃さずにサポートしています。

混合ワクチン
ワクチンの必要性や効果を科学的に判断するために、測定可能な感染症(ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルスなど)については、抗体価を確認して予防効果を評価することが可能です。特に健康状態や既往歴、年齢、環境に応じてワクチン接種を見直す場合には、抗体価検査を取り入れた柔軟な予防プランの検討をおすすめします。

狂犬病予防
法律により生後90日齢以降の犬には「毎年」の予防接種と届け出が義務付けられています。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

高齢になるにつれて腎機能・心機能の低下が見られるケースもあるため、より精密な血液検査や心エコー、腹部超音波検査などを含む年2回程度の健康診断を推奨します。病気の早期発見だけでなく、生活の見直しや質の維持に繋がります。

フードのサポート

低カロリー・高たんぱく、関節保護成分(グルコサミン・コンドロイチンなど)入りのシニア用フードに切り替えます。消化しやすい素材や、腎臓への負担を軽減する低リン設計のフードも検討しましょう。加齢に伴う嗅覚の衰えも食欲に影響するため、香りの良いフードや温めて香りを引き立てる工夫も有効です。消化の良さにも配慮を。

しつけのサポート

認知機能の変化による混乱や不安を減らすため、生活のリズムを一定に保ち、安心感のある声かけや触れ合いを増やしましょう。特に夜鳴きや徘徊といった行動の変化は、環境の変化や不安が引き金になることがあります。昼夜の区別がつきやすいように日中は日光を取り入れ、夜は静かな環境で落ち着けるように配慮しましょう。また、トイレの場所がわからなくなる、食事のタイミングを忘れるといった変化も見られるため、毎日のルーティンをできるだけ一定に保つことが重要です。認知機能低下の進行を穏やかにするためのサプリメントや脳の刺激になる遊びなども有効です。

大型犬の飼い方サポート

生後経過年齢【~1歳】

どんな時期?

急速に身体が大きくなる時期で、骨や関節に負担がかかりやすいため、栄養バランスに配慮が必要です。大型犬では特に股関節形成不全などのリスクがあるため、過剰な運動を避けつつ、安定した成長を促す必要があります。成長スピードに個体差が大きく、体重の急増による関節負担や運動制限にも注意が必要です。また、社会化としつけの土台をつくる重要な時期でもあり、この時期にポジティブな経験を多く積ませることが将来の問題行動の予防に役立ちます。

美容のサポート

体が大きくなる前に、ブラッシングや歯磨きといったケアに慣れることが大切です。乳歯の時期から歯ブラシやガーゼで口の中を触ることに慣れさせ、将来の歯周病予防につなげましょう。また、体の各部位(足やお腹など)に触れられることに慣れる練習も始めましょう。無理をせず、毎日少しずつ、スキンシップを通じてお手入れの習慣を身につけることが大切です。

予防のサポート

当院では、子犬の時期から健やかな体づくりをサポートし、定期検診を通じて順調に育っていることを確認することを大切にしています。病院に来ることが「健康に育っている実感」となり、ご家族と動物の絆を深める時間になるよう努めています。体格が急に変わるため、体重管理も注意して行っていきましょう。

混合ワクチン
混合ワクチンは命に関わる感染症から守るために非常に重要で、特にパルボウイルス感染症、ジステンパー、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどの重篤な感染症を予防できます。ワクチンは生後6〜8週齢から開始し、3〜4週間隔で計3回、通常は生後16週齢(約4か月)までに完了するのが一般的です。その後は1年後に追加接種を行い、以降は年1回の追加接種が推奨されます。体調が安定しているときに接種し、接種後は安静に過ごしましょう。

狂犬病予防
狂犬病は発症すると致死率100%の人獣共通感染症です。国内発症はないものの、法律により生後90日齢以降の犬には毎年の予防接種と届け出が義務付けられています。

寄生虫の駆除
ノミやマダニ、フィラリアなどの外部・内部寄生虫への対策が必要です。外に出ない犬でも人の服などを介して寄生虫が持ち込まれる可能性があります。体重に合わせた適切な用量で定期的に使用します。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。体重に合わせた適切な用量で定期的に使用します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

避妊去勢手術
生後6か月を超えたら避妊・去勢を検討する時期です。特に女の子は2回目の発情前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍のリスクが低下するといわれています。残存乳歯がある場合は歯並びへの影響を考慮し抜歯を検討します。体格が急に変わるため、体調に応じて無理のないスケジュールを組みましょう。

フードのサポート

成長スピードが速いため、カロリーの摂取量に注意をしましょう。大型犬専用のパピー用フードは、骨や関節に過度な負担をかけないよう設計されています。特にカルシウム・リン・ビタミンDのバランスが重要です。1歳ごろまでは成長段階に合わせた段階的な食事設計を行い、過剰な栄養補助は避けましょう。特に大型犬専用の成長サポートフードを選びましょう。

しつけのサポート

5か月齢ごろまでは「社会化期」と呼ばれ、さまざまな刺激を経験することで将来の性格形成や問題行動の予防に大きく影響します。大型犬は成犬時の体格が大きくなるため、小さいうちに基本的なしつけ(アイコンタクト、呼び戻し、無駄吠え防止、飛びつき防止など)を徹底しておくことが重要です。また、力の強い大型犬では、散歩中の引っ張りや他人や犬への反応がトラブルにつながることもあるため、リードのコントロールや指示への反応性を高める訓練を丁寧に行いましょう。社会化の一環として、動物病院やトリミングサロン、ドッグカフェなどにも少しずつ慣らしておくと安心です。無理のない範囲で、成功体験を積み重ねるように心がけましょう。

生後経過年齢【1歳~】

どんな時期?

身体はほぼ成犬サイズになり、体の成長は落ち着いてきますが、精神的な成長はまだ続いています。エネルギーが有り余っていることも多く、十分な運動や刺激がないとストレス行動や破壊行動などが現れることがあります。体重や関節の負担を考慮しながら、日々の生活習慣を整えることが健康維持の鍵となります。

美容のサポート

大型犬ではシャンプーやドライ作業に時間と労力がかかるため、定期的なプロのトリミングサポートや、家庭内での工夫が重要です。滑りにくいマットを敷いて作業する、安全な姿勢で手早く行う、足腰に負担がかからないよう配慮するなどの工夫が求められます。歯みがき、耳掃除、爪切りなどもルーティン化していきましょう。

予防のサポート

当院では、成犬期の動物たちがより健康に、いきいきとした日々を送れるように、定期検診を通して体調の変化を見守り、生活の質を高めるサポートを行っています。病院に来ることが「今よりも元気になる」きっかけとなるよう、私たちは前向きな健康づくりを応援しています。
年1回の健康診断(身体検査、血液検査、尿検査に加えて、必要に応じてレントゲンや超音波検査など)で、健康状態を評価します。その評価をきっかけに健康を見直したり、診療時の判断になる可能性があるため、若いうちから検診の習慣をつけておくと安心です。大型犬では心疾患や股関節疾患のリスクが高いため、早期発見・早期対応を意識したモニタリングが大切です。

混合ワクチン
混合ワクチン接種を継続的に行うことで、感染症からの予防を確保します。また、ワクチンの必要性や効果を科学的に判断するために、測定可能な感染症(ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルスなど)については、抗体価を確認して予防効果を評価することが可能です。特に体調や年齢、環境に応じてワクチン接種を見直す場合には、抗体価検査を取り入れた柔軟な予防プランの検討をおすすめします。

狂犬病予防
法律により生後90日齢以降の犬には「毎年」の予防接種と届け出が義務付けられています。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

フードのサポート

成長期を終え、成犬用フードに完全に切り替える時期です。運動量と体重を考慮し、高たんぱく・低脂肪のバランスの取れたフードを選びましょう。関節のケアとして、グルコサミンやコンドロイチン、オメガ3脂肪酸を含んだ食事もおすすめです。避妊・去勢後は代謝が落ちやすく太りやすくなるため、体型維持を意識した管理が重要です。

しつけのサポート

行動が定着しやすい時期なので、望ましい行動が習慣となるよう繰り返し教えていくことが大切です。散歩中の引っ張り、飛びつき、吠えなどの問題行動が出る前に、正しい行動を教えましょう。大型犬は力が強いため、指示への確実な反応や落ち着きのある行動が社会での安全につながります。トレーニングは「遊びながら学ぶ」ことを意識して、ポジティブな関係性を維持しましょう。

生後経過年齢【6歳~】

どんな時期?

高齢期に入る時期です。体調や関節機能の変化が目立ち始め、慢性疾患のリスクも高まります。大型犬では年齢の影響が比較的早く現れるため、早めのケアが生活の質の維持につながります。生活リズムや運動量、休息時間を見直すことで、体への負担を軽減できます。

美容のサポート

関節の可動域が狭くなることで無理な姿勢が負担になりやすくなります。滑りにくいマットや補助台などを用いて、安定した姿勢でお手入れを行うようにしましょう。ブラッシングは血行を促進し、皮膚や被毛の健康を維持するだけでなく、スキンシップの時間としても役立ちます。口腔ケアや爪切り、耳掃除も引き続き定期的に行いましょう。

予防のサポート

年齢に応じた健康管理が重要となる時期です。特に心疾患、腫瘍、内分泌疾患の早期発見が生活の質の維持に直結します。当院では、健康を守るために病気になる前からの検診を推奨しており、健康診断を「今の健康を確認し、支える時間」として大切にしています。
健康診断(身体検査、血液検査、尿検査、必要に応じて血圧、レントゲンや超音波検査など)

混合ワクチン
混合ワクチン接種を継続的に行うことで、感染症からの予防を確保します。また、ワクチンの必要性や効果を科学的に判断するために、測定可能な感染症(ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルスなど)については、抗体価を確認して予防効果を評価することが可能です。特に体調や年齢、環境に応じてワクチン接種を見直す場合には、抗体価検査を取り入れた柔軟な予防プランの検討をおすすめします。

狂犬病予防
法律により生後90日齢以降の犬には「毎年」の予防接種と届け出が義務付けられています。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

フードのサポート

代謝の変化により、体重管理と関節のケアがますます重要になります。低カロリー・高たんぱくのシニア向けフードを基本に、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節サポート成分を含む製品や、腸内環境を整えるプロバイオティクス入りのフードもおすすめです。大型犬では運動後のリカバリーや抗酸化対策として、ビタミンEやオメガ3脂肪酸の摂取も効果的です。健康診断の結果に基づいて、個体に合わせた食事設計を行いましょう。

しつけのサポート

加齢により反応がゆっくりになることがありますが、学習能力は保たれています。無理をさせず、その子のペースに合わせた対応を心がけましょう。安心できる声かけや落ち着いた接し方が信頼関係を深め、精神的な安定につながります。シニア期になっても、日々のコミュニケーションとトレーニングは生活の質を高める大切な要素です。

生後経過年齢【12歳~】

どんな時期?

超高齢期に入り、身体機能や感覚器の衰えが進行しやすくなります。被毛のツヤがなくなったり、筋力低下や視力・聴力の低下、反応の鈍さが見られることがあります。動作がゆっくりになったり、段差の昇降が苦手になるなど、日常生活での変化を早めに察知し、無理のない環境づくりを心がけましょう。

美容のサポート

足腰の弱りによる転倒や滑りを防ぐために、足裏の毛を短く整えたり、こまめな爪切りを行いましょう。寝具にはクッション性があり滑りにくい素材を選ぶと安心です。皮膚や被毛のトラブルも起きやすくなるため、ブラッシングや部分洗いなどで清潔を保ちましょう。また、お尻まわりや口元など汚れやすい部位のケアを丁寧に行いましょう。歯の汚れも目立ちやすくなるため、無理のない範囲で口腔ケアも続けることが大切です。

予防のサポート

当院では、高齢期を迎えた動物たちが安心して穏やかに過ごせるよう、病院に来ることを「今の健康を確認し、支える時間」として大切にし、変化を見逃さずにサポートしています。

混合ワクチン
ワクチンの必要性や効果を科学的に判断するために、測定可能な感染症(ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルスなど)については、抗体価を確認して予防効果を評価することが可能です。特に健康状態や既往歴、年齢、環境に応じてワクチン接種を見直す場合には、抗体価検査を取り入れた柔軟な予防プランの検討をおすすめします。

狂犬病予防
法律により生後90日齢以降の犬には「毎年」の予防接種と届け出が義務付けられています。

フィラリアの予防
蚊を媒介して伝染し、心臓に寄生するフィラリアを予防します。予防推奨期間は地域やリスクによって異なりますので、獣医師に相談してください。

高齢になるにつれて腎機能・心機能の低下が見られるケースもあるため、より精密な血液検査や心エコー、腹部超音波検査などを含む年2回程度の健康診断を推奨します。病気の早期発見だけでなく、生活の見直しや質の維持に繋がります。

フードのサポート

嗜好性の低下や歯の状態、消化機能の衰えなどにより、食事に工夫が必要になります。高齢犬用のフードは、やわらかさや香り、消化吸収の良さを重視した設計になっています。腎臓ケア、関節ケア、体重管理など目的に応じた療法食やサプリメントの導入も検討しましょう。食欲や飲水量の変化に敏感に気づけるよう、日々の観察も大切です。加齢に伴う嗅覚の衰えも食欲に影響するため、香りの良いフードや温めて香りを引き立てる工夫も有効です。

しつけのサポート

認知機能の低下によって、夜鳴きや徘徊、昼夜逆転などの行動変化が現れることがあります。生活リズムを整え、混乱を最小限にする工夫が求められます。無理な刺激を避け、落ち着いた環境で過ごせるようにすることが大切です。記憶力や学習能力が低下しても、安心感のある関わりが心の支えになります。これまで培ってきた絆をもとに、穏やかな毎日を支える時間を重ねていきましょう。

ホーム チャットボット 24時間救急 お電話
×