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犬の多飲多尿(Polyuria and Polydipsia)について
投稿日 2024.07.26
最終更新日 2024.07.26
多飲多尿とは、犬が通常よりも多くの水を飲み、頻繁に排尿する状態を指します。これらの症状は、さまざまな健康問題の初期兆候である可能性があり、適切な診察と早期の治療が重要です。 通常、犬が1日に飲む水の量は体重1kgあたり50〜100mlです。多飲と見なされるのは、これを超えて1日に体重1kgあたり100ml以上の水を飲む場合です。5kgの犬なら500ml以上、一般的なペットボトル1本以上を1日に飲んでしまう場合でしょうか。 多飲は、多尿(頻繁な尿)とともに見られることが多いので、それによって気づく場合もあるでしょう。
・腎不全 腎臓の機能が低下することで、尿の生成と排出に異常が生じます。腎不全の初期症状として多飲多尿が見られることが多いです。 ・糖尿病 血糖値の上昇が続くことで多飲多尿が引き起こされます。糖尿病の他の症状には、体重減少や疲れやすさがあります。 ・クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症) 副腎からの過剰なコルチゾール分泌が原因で多飲多尿が生じます。これに伴い、多食、体重増加や皮膚の変化も見られることがあります。 ・尿崩症 下垂体や腎臓の機能障害により、体が水分をうまく保持できなくなる病気です。大量の薄い尿が出ることが特徴です。(まれ) ・感染症や炎症 尿路感染症や腎盂腎炎なども多飲多尿を引き起こす可能性があります。(尿の量が多くなく、頻回に排尿する場合もあります)
多飲多尿は様々な病気の初期症状であることが多いため、気になったら獣医師による診察を受けることは大切です。 ・早期発見と早期治療 多くの病気は早期に発見することで、より効果的な治療が可能です。例えば、腎不全や糖尿病などは初期段階で適切な治療を受けることで、犬の生活の質を大きく改善できます。 ・正確な診断 獣医師は血液検査、尿検査、超音波検査、レントゲンなどを用いて、多飲多尿の原因を特定します。自己診断では対応できないケースが多いため、水を飲む量や排尿の量が気になる際は獣医師に相談しましょう。 ・治療 病気の原因に応じた治療が行われます。例えば、糖尿病の場合はインスリン治療、クッシング症候群の場合は薬物療法や手術が必要です。
多飲多尿の早期発見には、日常の観察が重要です。以下のポイントに注目して、愛犬の健康状態をチェックしましょう。 ・飲水量の観察 1日にどれくらいの水を飲んでいるかを大体でもよいので記録しましょう。明らかに多くの水を飲んでいる場合は異常のサインです。(目安は1日に体重1kgあたり100ml以上) ・排尿の頻度と量の観察 排尿の回数や量にも注意を払い、異常がないか確認しましょう。例えば、頻繁に排尿する、または一度に大量の尿を出す場合、我慢できていたはずの夜中のトイレ、おもらしは注意が必要です。 ・体重と食欲の変化 体重の減少や食欲の変化も多飲多尿の原因となる病気の兆候であることが多いです。定期的に体重を測り、食欲の変化を記録しましょう。 ・定期健診 定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見が可能です。特に高齢の犬や持病のある犬は定期的な診察が推奨されます。
犬の多飲多尿は、さまざまな病気の初期兆候である可能性があります。日常の観察を怠らず、異常を感じた場合は速やかに獣医師に相談することが大切です。定期的な健康診断や診察を通じて、愛犬の健康を守りましょう。
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