猫とお引越し
猫は一般的に慣れ親しんだ環境、自分のテリトリーの中にいることで安心します。テリトリーを離れる引越しは非常に大きなストレスになる可能性が大きいです。猫を連れての引越しは、あらかじめきちんとした準備が大事で、そのための注意点をいくつかご紹介します。
1:引越し先の近くの動物病院を探しておく。
引越し先で何かあっても対応できるようにしておきましょう。
2:首輪、迷子札、マイクロチップは付いていますか?
引越し途中で逃げてしまったり、迷子になってしまった時でも対応できるようにしておくと安心でしょう。
3:家具の買い替えNG
新しいものには自分の匂いがついていないので不安にさせてしまう要素となる可能性があります。また猫用品の断捨離、買い替えもNGです。またものの配置慣れるまではできるだけ旧居と同じ配置にしましょう。
4:猫用品は新居でもすぐに取り出せるようにしておく。
今までにつかっていたものの匂い(=自分の匂い)があると自分のテリトリーだと安心します。また前日のトイレの処理(自分の匂いがついたままの砂)はせずにしておきましょう。
5:引越しの前日の夜ご飯少し少なめ、2時間前からごはん抜き
車や電車などの移動中に乗り物酔いによる吐きを防ぐためです。
1:猫はキャリーにいれて人の出入りが少ない場所に移動させましょう
お引越し中、家具などを持っていくことに自分のテリトリー=安全が破壊されていると思い、恐怖を感じるためることが予想されます。引越し作業の大きな音も恐怖のトリガーになりえます。なるべく静かな浴室などでキャリーの中に入れてさらにカバーをかけるなどして待っていてもらうのがベストかもしれません。
※ペットホテルや知り合いに預けるのもひとつであると思います。
2:移動中は2時間に一回お水を勧め、安心したキャリーに長時間の車での移動の場合は余裕のある大きめのキャリーでの移動をお勧めしますが、普段から使用しているものをお勧めします。またいつもの匂いがついているタオルなどを一緒に入れてあげたり、目隠し用にカバーをかけて視覚からの恐怖を遮ってあげましょう。適度にこっそりのぞいて中を確認したり、優しく小さな声で声をかけてあげましょう。大きな声や急な動きは極力避けるようにしてあげたいものです。また電車で移動する場合、ペットの乗車料金が発生する場合があるのでどの路線を使って移動するのかあらかじめ確認しておきましょう。また、電車での移動は猫が苦手な方や猫アレルギーを持っている方もいる可能性があるので、早朝や夕方など一般人の出勤・帰宅時間帯や、人が多い電車または車両は避けましょう。女性の場合、女性専用車両がある時はその車両が一番空いていることがよくあるのでおすすめです。
1:隠れる場所を作る(暗い場所、高い場所など)
初めての場所で緊張や不安がある中、自分の安心できるような場所を作ってあげましょう。
2:引越しした数日後の様子
食欲が落ちたり、排泄を我慢したり、隠れて出てこなくなったり、なくようになったりなどの行動が現れることもあります。一般的に日がたてば今までと変わりなく過ごすようになります。2日以上ご飯を食べない、丸1日排尿がない、3日以内に排便がないようなら動物病院へ相談することをお勧めします。お腹のマッサージは排便の促しにもなるので試してみるのもいいでしょう。新居に慣れるには個体差はありますが平均1~2週間だと言われています。引越しして日が浅い場合はよく猫の様子を見て猫のペースに合わせてあげましょう。
Mさんは猫が新しい家でも落ち着いて過ごせるように、ものの配置をほとんど変えず、新居で使うように新しく購入したカーペットは、引越しまでの間、家の匂いをつけるために早めに使用するという工夫をされていました。また新居に着き、荷ほどきの間猫を出窓の近くにそっとしておいたら、網戸を突き破って屋根上にでてしまったというハプニングもあったそうです。新しい家では猫もどうしていいのかわからなくなり、いつもはしない行動をしてしまうこともあるので引越してすぐは猫の動きやどこにいるのかの把握が必要でしょう。
Aさんは引越しの間猫をホテルへ預けていたそうです。
引っ越しが終わり猫を新居に連れて行くといつもと違うところとすぐに認識し、不安そうだったため、緊張を解いてあげるために一日中一緒にいてあげました。そうすると、次の日からはもう新居に慣れたのか一人であちこち動き回り探検していたそうです。引越した当日は、できるだけ猫をひとりぼっちにしないようにすれば猫も少しは安心できるのではないかと思います。
猫の性格によってもすぐに溶け込めたり、受け入れたり、または緊張屋さんでなかなか慣れないこともあると思います。その猫の性格に合わせて、引越しの仕方や引越し後の生活リズムを作るための工夫を計画的に考えてから行えば猫のストレスも軽減できるでしょう。
グループ病院一覧
日本動物医療センター
東京都渋谷区本町6-22-3
03-3378-3366
JAMC(日本動物医療センター)グループの基幹病院です。先進医療、365日24時間対応。24時間体制での治療・看護。CT完備。毎週水曜日は休診(救急は常時受け入れます)。
当院は年中無休で24時間救急診療に対応しています。
ご家族様と動物たちへ「常に安心」をお届けします。
日本動物医療センターグループ本院
東京都渋谷区本町6-22-3(新宿から1駅)
通常電話受付:9:00〜20:00(水曜日休診)
対応:i-pet損害保険、アニコム損保、ペット&ファミリー少額短期保険。各種クレジットカード
Japan Animal Medical Center 6-22-3 Honmachi Shibuya-ku, Tokyo
(c) JAPAN ANIMAL MEDICAL CENTER All Rights Reserved.