猫のコラム

猫のコラム

猫が遊んでくれるための4つのポイント ~ストレス・運動不足の改善~

 

猫じゃらしに必死に猫パンチを繰り出したり、ボールに向かってぴょんぴょん飛びついたり、、、子猫の時期はこっちが飽きても遊んでくれていたのに、大人になってからは昔のおもちゃにも興味なし、けしかけるとうるさそうにどこかへ行ってしまう、、、
その割に、夜中に「一人運動会」をしてみたり。
こんな経験は、猫を飼っている方なら誰しも覚えがあるのではないでしょうか。
室内飼育の猫は、刺激も少なく運動不足になりがちです。それを解消するためにも「遊び」はとても大切なのですが、猫には猫の好みがあり、タイミングがあります。猫の健康と猫との良い関係を保つために、どんな「遊び」の工夫ができるか一緒に考えてみましょう!

1 どんなタイプの遊びが好きか

猫が遊ぶのは、もともとの狩猟本能からくるといわれます。どんなものに猫が「獲物」として本能を刺激されるかどうかを知ることが大切です。

・ねずみタイプ
地面をすばしっこく走り回る小動物。猫といえばねずみ!ねずみの動きを再現するように床で猫じゃらしなどを素早く動かすと、猫はハンター心をくすぐられます。
 
・小鳥タイプ
届くか届かないかの空中でひらひらと動くおもちゃは、猫にとっては小鳥のようなもの。いい高さにきたときにとびかかるチャンスをうかがいます。
 
・「とどめ」タイプ
猫にとって「獲物」としてちょうどいい大きさの柔らかいものを抱えて噛みついて猫キック炸裂!
 
すべての遊びに反応してくれる猫、どれか一つのタイプにはまる猫、様々です。おうちの猫がどのタイプか見極めると、遊んでくれる可能性が高くなります。

2 猫との遊び方

単純な動きには、猫もすぐに飽きてしまいます。特に大人になった猫は、興味がなければ冷たいものです。猫に遊んでもらうためにはこちらもそれなりの努力が必要です。
 
・かくれんぼ
猫に見えないところでカサカサ音を立ててみたり、ちらっと見えてすぐに隠れてみたり、布団などの下でもぞもぞ動かしてみたり、クールな猫に「なにかいるぞ?」と思わせることが遊びへの第一歩。
 
・動きのスピード
「獲物」はスピードが一定ではありません。ゆっくり動いているかと思えば突然素早く動く、変化が大切です。
 
・新しいおもちゃ
毎回同じものでは、頭のいい猫は飽きてしまいます。まったく違うおもちゃや、視覚や聴覚を刺激するためにも、色やたてる音が異なるおもちゃにしてみるのもいいでしょう。古いおもちゃを久しぶりに出してきてもよろこぶかもしれません。
 
・最後は満足させましょう
難しすぎてクリアできないゲームには人もうんざりしてしまいます。狩猟本能を刺激されて遊ぶ猫も、達成感がなければあきらめてしまいます。たくさん遊んだら最後はおもちゃをとらえさせてあげましょう。
 

3 遊ぶタイミング・時間

ご飯前、おなかがすいている時間に遊びを持ちかけると、「狩り」をしなくては、という本能から遊んでくれる可能性が高くなるといわれています。
また、猫はライオンなどと同じで短時間で獲物を捕まえる生き物で、特に瞬発力に優れています。猫のその瞬発力を意識した時間で遊びましょう。長時間遊ぶと猫も疲れて逆にストレスになってしまいます。10~20分くらいで猫が休憩をとりはじめ、息があがってきたらそれ以上遊びたがってもおしまいにしてあげましょう。

4 注意点

・誤飲
猫のおもちゃは、その狩猟本能を引き出すために、小さかったり紐がついていたりすることが多く、口にくわえることが遊びのゴールになっているものが多いのが特徴です。遊びがヒートアップしてくると、誤って飲み込んでしまうことがあります。また、ご家族が見ていないときにおもちゃをもぐもぐということもありますので、遊び終わったおもちゃは必ず猫の「手や口」が届かないところにしまっておきましょう。
 
・周囲の環境
遊んでいるうちに夢中になって着地を失敗してしまう、固いところに体をぶつけてしまうということが起こりえます。遊んでいる周囲の環境を確認し、危ない箇所がないようにしましょう。
 
猫は自分のペースを大事にする動物です。遊びたくないときにしつこくけしかけるとストレス以外の何物でもありません。猫が本能的に遊びたくなるような工夫をして、「猫様」に遊んでいただく努力が、我々には必要なのです。一方で、猫が遊びを請求してきたらいつでも遊んであげるというスタンスにすると、よい関係性は築けません。程よい距離感を日々探していくことが、「猫と遊ぶ」ことには大切なのです。

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