猫が食べてはいけないもの~食べたらどうなる?〈食品編〉
人間が口にしても問題はないけれど、猫が食べると身体に毒になるものが日常生活の中にはたくさん存在します。「えっ、これもなの?!」といったものや、中には死の危険にさらすものまであります。今回はそれらのものをご紹介したいと思います。
まずは食品編!
関連記事:猫が食べてはいけないもの~食べたらどうなる?〈食品編〉
1.ネギ類(タマネギ、長ネギ、ニラなど)
2.キシリトールを含有する食べ物(ガム、キャンディー)
3.ナッツ類(ピーナッツ、マカデミアナッツなど)
4.生の魚介類(エビ・カニなど)
5.青魚(アジ、イワシ、サバなど)
6.カカオ(チョコレート、ココア、コーラなど)
7.カフェイン(コーヒー・緑茶、紅茶など)
ネギ類にはアリルプロピルジスルファイドという物質が含まれており、赤血球の細胞膜を破壊して重度の貧血を起こします。この毒性成分は加熱でも破壊されません。ネギそのものはたくさん食べられませんが、ねぎの溶けこんだスープや人の食べ残しのソース・タレなどは成分が濃縮されているので特に要注意です。
キシリトールを摂取するとインスリンの過剰分泌を起こして低血糖となり、発作・沈鬱などの症状を呈します。キシリトールは甘味料の一つではありますが、砂糖とは別の機序で吸収されるため、
ピーナッツやマカデミアナッツなどのナッツ類に含まれるペニトリウムAは、猫に対し中毒症状を示します。摂取後12時間以内に吐き気やふるえ、ふらつき、後ろ足の不全麻痺などの症状がでます。最悪死に至ることもあります。
生の魚介類にはビタミンB1分解酵素(チアミナーゼ)が多く含まれております。エビやカニを生で摂取することで体内のビタミンB1分解が促進され、ビタミンB1欠乏症を起こします。食欲不振・嘔吐・神経症状などがみられ、最悪死に至ることも。チアミナーゼは熱で失活します。
青魚には不飽和脂肪酸が多く含まれます。少量なら問題ありませんが、これら青魚のお刺身を主食にするほど大量に摂取すると不飽和脂肪酸が過剰となり、黄色脂肪症という病気を引き起こします。
カカオに含まれるテオブロミンを猫は素早く分解できないため、中毒症状を起こし中枢神経にダメージを与えます。嘔吐、下痢、頻脈、不整脈、興奮、痙攣などの症状がみられます。
人間と同様に、カフェインは猫に対しても興奮作用を起こします。頻脈、呼吸促迫、過度の興奮、不整脈などの症状が起こります。
ここにあげたものを食べてしまった際は、速やかに動物病院にかかることをおすすめします。そのときは症状がないとしても、遅れて症状が出てくることもあり得ます。また、ここに挙げた以外のものでも、猫ちゃんにとって危ないものは色々ありますので、何か新しいものをあげてみる際は一歩踏みとどまって、動物病院で相談してからにしましょう。
グループ病院一覧
日本動物医療センター
東京都渋谷区本町6-22-3
03-3378-3366
JAMC(日本動物医療センター)グループの基幹病院です。先進医療、365日24時間対応。24時間体制での治療・看護。CT完備。毎週水曜日は休診(救急は常時受け入れます)。
当院は年中無休で24時間救急診療に対応しています。
ご家族様と動物たちへ「常に安心」をお届けします。
日本動物医療センターグループ本院
東京都渋谷区本町6-22-3(新宿から1駅)
通常電話受付:9:00〜20:00(水曜日休診)
対応:i-pet損害保険、アニコム損保、ペット&ファミリー少額短期保険。各種クレジットカード
Japan Animal Medical Center 6-22-3 Honmachi Shibuya-ku, Tokyo
(c) JAPAN ANIMAL MEDICAL CENTER All Rights Reserved.