猫のコラム

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猫もストレスを感じるの? ~症状と対策~

 

その愛らしさで私たち人間を癒してくれる猫ちゃん達、「うちの猫はストレスなんてなさそう」と思われていても、知らないうちに猫ちゃんがストレスを感じていることがあるかもしれません。
私達も自分がストレスを感じていることに気が付かず、ある時ハッとする時ありますよね。猫ちゃんが不安を感じないよう、どのような点に気をつければよいかご紹介します。

猫のストレスサイン

1)トイレ以外で排せつしてしまう
猫はストレスを抱えた状態だと日頃気にならなかったトイレへの環境にも敏感になり、排せつを失敗してしまうことがあります。トイレのサイズを大きくしたり、複数個所に設置したり、砂の種類を変えてみたり。環境の見直しをしてあげることで改善する可能性もあります。
 
2)攻撃的
飼い主様や同居の動物に強い攻撃性を示す場合、その原因はストレスである場合があります。特に長時間の留守番が多い猫ちゃんや若い猫ちゃんにとっては遊びや運動の時間が不十分な場合がありますので、それを発散させてあげることが大切です。おもちゃを使い飼い主さんが遊んであげる時間をとり、キャットタワーなど上下運動のできる環境を作ってあげるといいでしょう。一般的に10~20分ほど遊ぶと猫が休憩するようになってくるので、遊びの終わりのサインです。1日に1~2回遊びに誘ってみましょう。
 
3)隠れっぱなし
狭いところや暗いところに隠れて出てこない。そんな時は猫ちゃんの安心できる場所(隠れられるところ)をいくつか確保し、無理に触ったりせずに猫ちゃんのペースに任せてあげることが大切です。
ストレスの原因が明らかな時は、それを取り除くことで、少しずつ出てきてくれるようになるかもしれません。
 
4)あちこちで爪とぎ、スプレー行動
今までしていなかった場所で爪をといだり、トイレとは違って高いところにおしっこをかけたり(スプレー行動、マーキング)するとき、猫ちゃんは不安から自分のテリトリーを守ろうとしていることがあります。
 
5)グルーミングの変化
猫ちゃんは普段からとてもきれい好きなので、いつも自分で毛を舐めて手入れをしています(グルーミング)。強いストレスを感じると、気を紛らわそうと必要以上にグルーミングを続けて脱毛するまで舐めてしまったり、逆に全くグルーミングをしなくなって毛玉ができてしまったりすることがあります。
特に前足やおなかなど、舐めやすいところに脱毛を見つけたら、それはストレスサインかもしれません。

猫がストレスを感じるとき

1)外出やお泊り
日頃外出をしない猫ちゃんにとって、家の外へ出ることや慣れない場所に行くことでストレスとなることがあります。まず移動用キャリーに慣れさせるために、日頃からお家の中でキャリーを活用し、休息したりおやつをもらえる場所と教えてあげましょう。移動時はキャリーを布で覆うようにして周りの視線や音のストレスを軽減してあげましょう。
ペットホテルに預ける場合や入院が必要になった場合には、普段から使っているものやニオイのついたものを持参し落ち着く環境を作ってあげましょう。
 
2)引っ越し、模様替え
引っ越し・模様替えなど今までと違った環境に置かれ不安を感じる猫ちゃんもいます。新しい環境で粗相をしてしまっても叱ってはいけません。少しずつ慣れさせてあげるために、前からお気に入りのクッションや毛布、隠れ家などを残してあげて、落ち着く場所を作ってあげましょう。
 
3)近所の工事
近所での工事などによる大きな音やニオイ、人の出入りにも猫ちゃんは敏感に反応します。
猫ちゃんの周りの環境はできるだけ変えず、どうしても無理な場合は他に落ち着く場所を作ってあげましょう。移動用キャリーと一緒で、慣れた場所として日ごろからペットホテルや動物病院などのお泊り施設を見つけておくのもいいでしょう。

4)知らないもしくは苦手な動物・ヒト
縄張り意識のつよい猫ちゃんにとっては好まない相手との同居はストレスになります。
来客があるとき隠れてしまうような子は無理をせず、隠れる場所を確保してそっとしておいてあげましょう。出てきたときもすぐに何かしようとはせず、しばらくは何もしないで猫ちゃんの様子をみておきます。安心したら少しずつ近づいてくれるかもしれません。新しい猫を迎え入れるときも、先住猫ちゃんを優先し、部屋を分けたりして徐々に同居猫のニオイや存在に慣れさせてあげましょう。
また、外のノラ猫の姿が気になって威嚇したりスプレー行動をしたりしてしまう場合は、外の猫の姿が見えないようカーテンなどで覆ってあげると落ち着くかもしれません。
 
猫ちゃんのリラックスフェロモンを抽出した商品も病院でご準備しております。お部屋のコンセントにさす拡散機タイプや布製品に使うスプレータイプがあります。ストレスを感じそうなときに利用してみるのもいいですね。いろいろ工夫でご自宅の愛猫ちゃんに不安やストレスの少ない快適な毎日を過ごしてもらいましょう。
我が家の猫もおしっこの失敗が続いた時期がありました。おしっこがちゃんとできないなんて具合でも悪いの?と心配しましたが、トイレを大きいサイズのものに変えたら正しい場所でしてくれるようになりました。
 
ここで紹介した猫ちゃんのストレスサインの中には病気が原因となるものもあります。
日々の生活の中で迷われたり、ご不安に思うことがあれば当院にご相談くださいね。

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