犬が異物を飲み込んだ時
投稿日 2023.10.25
最終更新日 2023.10.25
犬は好奇心旺盛で、色々なことを口にしてしまうことがありますが、その中には危険なものも含まれていることがあります。愛犬が異物を誤飲してしまった場合の対処法についてお話したいと思います。
犬が食べてはいけない異物は、①吸収されると中毒になる可能性があるもの、②消化管に損傷や閉塞を起こす可能性があるものに分けられます。それぞれその後の対処法が変わりますので、犬が何を食べたらいけないのかを把握することが大事です。
①吸収されると中毒になる可能性があるもの
チョコレート、コーヒーカフェイン類、ぶどう、ネギ類、アボカド、たばこ、人の薬、乾燥剤、ゴキブリ駆除剤、洗剤 など
②消化管に損傷や閉塞を起こす可能性があるもの
ジョイントマット、おもちゃ、ビニル、焼き鳥などの竹串、アイスの棒、綿棒、ヘアピン、画鋲、針、布(タオル、靴下、下着)、ひも、ボタン など
愛犬が異物を誤飲した場合、以下のような症状が現れることがあります。吐き気、嘔吐、下痢、元気がない、食欲不振、よだれが多い、落ち着かない、呼吸が早い、震える、血便、ぐったりなど。これらの症状が見られる場合は、異物が原因で中毒を起こしていたり、消化管閉塞をしている可能性があります。異物誤飲の場合、家でできることは少ないので早めに動物病院に連絡しましょう。受診する場合は何の異物をどのくらい食べたかを知っていると診察に役立ちます。同じ商品などがあれば持参しましょう。
異物誤飲をした際にまずご家族様は落ち着き、本当に食べてしまったのか家の中を確認しましょう。食べたように見えて食べてないこともあります。異物をボロボロにしている場合は量の確認をしましょう。
また安易に自己判断せず、水や牛乳、食塩、オキシドールを飲ませる、吐かせようと口の中に手をいれる、といった行為はやめましょう。愛犬の命をより危険にさらす可能性があります。
誤飲したものや症状や重症度によって異なりますが、一般的に行う検査や診断、治療方法をご説明します。
①吸収されると中毒になる可能性があるもの
血液検査やエコー検査を実施し、催吐できるものであれば催吐処置することが多いでしょう。その後中毒の程度によっては点滴治療や投薬治療が行われます。
②消化管に損傷や閉塞を起こす可能性があるもの
エコー検査やレントゲン検査、催吐処置、内視鏡、閉塞部位によっては開腹手術などが行われます。
誤飲を防ぐためには、愛犬の環境を整備することが大切です。飲み込む可能性があるものを犬が届くところに置かないようにしましょう。また、飲み込んでしまうようなサイズのおもちゃを与えない、ボロボロになったタオルは早めに交換することも大切です。
また、適切な訓練を行い、拾い食いさせない、おもちゃを指示通りに放せるようになると、誤飲の予防策になります。
異物誤飲はできる限り防いであげられるようご家族様もふだんから気をつけましょう。また万が一異物を誤飲してしまった時に自己判断せず、自身での催吐処置はやめてください。異物誤飲は時に緊急手術が必要になることもあるような怖いことですが、正しい対処法を知って皆さんの愛犬の健康を守りましょう。
どんな些細なことでも気になる場合は、お気軽に動物病院にご相談くださいね。
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