うさぎのコラム

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うさぎの避妊・去勢 〜病気を防ぐ、最大の予防〜

  • 病気
2017.06.26

 

うさぎの不妊手術。飼い主さんを多く悩ませることのひとつとして、避妊・去勢手術があります。
若いうちにしてあげたほうがいいとは聞くけど、麻酔をかけるのって心配・・必要でないのに負担になってしまうのでは・・・と悩んでしまいますね。もちろん手術は麻酔をかけて行うものですから、ご不安なお気持ちはよく伺います。
 
当院ではオスでもメスでも、身体の発育が落ち着いた6ヶ月齢をすぎたころからの不妊手術をおこなっております。手術を行う前には、必ず事前にしっかり術前検査を行うことで健康状態を把握ますので、事前に心配な点を理解してから手術に進みます。
 
ではどうして麻酔をかけてまで、不妊手術をしたほうがいいのか?それには大きなメリットがいくつもあるからです!
手術をすることで、病気の予防や問題行動などのが期待できますので、若くて元気なうちに行ってあげる事は極めて重要です。では具体的に、うさぎにとって、不妊手術をするとどのようなメリットがあるのでしょうか。

頭数管理

うさぎは基本的に、1年を通していつでも発情がみられます(通年発情)。ですから、オスとメスの混ざった多頭飼いをされていると簡単に妊娠してしまう可能性があります。妊娠すると約1ヶ月の妊娠期間ののち、複数の子供を出産しますので、頭数管理を行うためにも、多頭飼育の際は不妊手術を行うことが重要です。

生殖器疾患の予防

生殖器の疾患は、特に未避妊のメスうさぎに特に多くみられます。例えば、子宮蓄膿症・子宮水腫・子宮筋腫・子宮内膜過形成・腫瘍などです。とくに4〜6歳を過ぎると発病率は極めて高くなり、重篤化すると命を落とす状態に進行します。通年発情がみられるうさぎ。本来は野生において捕食される立場にあるため、子孫を絶やさないために高い繁殖能力が備わっているのです。しかし、妊娠する機会がほとんどない家庭飼育のうさぎは、不自然なホルモンバランスを引き起こすことで子宮に悪影響を及ぼしてしまうのです。特に1歳になるまでの間に避妊・去勢手術を行うことでこういった大きな生殖器疾患を予防することができます。

ケンカの軽減

多頭飼いのうさぎどうしが、お互いへの攻撃行動を抑えることができるという効果もあります。一般的に未避妊・未去勢のうさぎは、同居うさぎが同性だったとしても、複数で飼育するとケンカがおおく、怪我をしやすい動物です。特に発情期のうさぎは気持ちが不安定な状態(甘えん坊になったり攻撃的になったり)になることが多く、うさぎ同士や飼い主さんとのコミュニケーションも難しくなることもあります。ケンカによる大きな怪我の場合には致命傷になることも少なくありません。避妊・去勢手術をすることでそういったケンカのリスクを軽減することができます。また、発情期には食欲が減少してしまうこともあり、体調を崩すきっかけになることもあります。

マーキング行動の改善

多くの未去勢うさぎはテリトリー意識が強く、便をまき散らす、尿をあちこちにかけるなどの問題が生じることが多く見られています。去勢を行うことでそういったなわばり意識が弱くなるため、ほとんどの場合でマーキング行動の改善が認められます。
 
・ 飼い始めたばかりだけど、いつごろ避妊・去勢手術をしたらいいの?
・ 高齢になってきたけど、やっぱり避妊・去勢手術はしたほうがいいの?
・ 術前に行う検査にはどんなものがあるの?
・ 手術の時は入院が必要なの?
・ 料金は?
 
うさぎの避妊・去勢手術に関して分からないことや気になることがございましたら
お気軽に当院にお問い合わせくださいね。

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