猫の毛色と性格は関係ある?
猫はいつでも自由気ままでマイペース、クールで気まぐれなイメージですよね。
病院にはたくさんの猫が来ます。いろんなおうちでいろんな生活をしている猫たちをみていると、その性格のバラエティの多さは人と同じ、「十猫十色」!
そんな中(多面性を持った「性格」を一言で表すのは非常に難しいですが)、同じ毛色・柄を持つ猫にはどうやら似通った部分が多いようです。もちろん、毛色だけで性格は決まりません。よく言われている毛色と性格の関係、おうちの猫ちゃんが当てはまるかどうか、比べてみてもおもしろいですね。
クールな猫!
キジトラはこげ茶と黒の縞模様で、猫の中でも猫の祖先リビアヤマネコに近く、身を隠すのに有利な色といわれています。そのため、ほかの毛色の子よりも比較的運動能力が高く、猫らしく用心深い子が多いといわれています。
どんな人が飼育に向いている?
キジトラはべったり甘えん坊な子は少ないといわれる為、構われすぎることを嫌がることがあるかもしれません。猫と着かず離れずの適度な距離を保てる人が好きなようです。
日本では一番人気?!
茶トラは英語ではorangeと呼ばれています。柔らかいオレンジ色と、温厚で人懐っこくとにかく明るい性格が人気で、タレント猫としてもよく起用されています。遺伝子の関係で雄が多いようで、オスとメスの比率は約オス:メス=8:2なのだそうです。
どんな人が飼育に向いている?
茶トラは基本的に甘えん坊さんが多いようです。また、警戒心は高くない一方、小心者でもあるのでストレスをため込みやすいかもしれません。“かまって攻撃”がエスカレートして攻撃的になったり、食いしん坊で太りやすい傾向もあるようなのでかまってあげる時間を十分とって生活管理をきちんと行ってあげましょう。
黒猫は、その名の通り黒一色です。ただ、よくみると毛の根元が茶色だったりグレーだったり、うっすら縞模様が入っていたりおなかに白い部分があったりと、実は様々です。昔から日本では「黒猫は福猫」として重宝がられ、ジブリ映画の「ジジ」のように猫のキャラクターとして起用されることも多く、人気です。
一見クールでミステリアスに見える黒猫ですが、おとなしくて甘えん坊、周囲をよく観察していて頭がよいといわれます。よくなつくので、猫を初めて飼うかたにも、黒猫は飼いやすいかもしれません。
どんな人が飼育に向いている?
いたずらっこで遊び好きなので、一緒に遊んであげるととても喜びます。
観察力の高さは警戒心からくるかもしれません。環境の変化には気を使ってあげられるといいですね。
魚のサバのようなグレー(銀色)と黒の縞模様を特徴とする猫が、通称サバ猫(サバトラ猫)です。
有名なアメリカンショートヘアのシルバータビーも銀色と黒の模様ですが、おなかを横から見たときにまるで「目」のような渦巻がみられるのが特徴です。
サバトラの猫は、キジトラの猫を起源とする説が有名です。性格はさまざまですが、茶色ベースのキジトラより目立つために敵に狙われやすかったからか、
警戒心を研ぎ澄ませて身を守る性格と、人間の懐に入り守ってもらうチャッカリな性格に分かれたといわれています。
どんな人が飼育に向いている?
キジトラと同じように適度な距離感を保てる環境がよいかもしれません。人懐っこいからといってあまり構いすぎるとストレスを与えてしまうかもしれません。
白・茶・黒の三色の毛色を持つ猫のことを「三毛猫」といいます。日本ではよく見かける毛色ですが、海外では「キャリコ」といわれ珍しいようです。
毛色の模様によって「三毛」「トビ三毛」「シマ三毛」など名称が異なり、また色も茶色ではなくクリーム色やオレンジ色といったバリエーションも様々あります。
この3色の毛色が現れるのはほとんどメスです。三毛のオスが生まれる確率は三万匹に一匹の突然変異といわれ、日本では古くから「災いから身を守る」と言い伝えられています
三毛猫は、お嬢様気質で、気が強く、ミステリアスな性格なのでそのツンデレ感が人気です。まさに「猫らしい」猫です。
どんな人が飼育に向いている?
プライドが高い一方でツンデレな性格なので、とにかく猫らしさを求める人にはお勧めです。
頭頂部から鼻にかけて漢字の「八」のように黒と白で色が分かれている模様で、英語では「タキシード」とよばれます。日本では末広がりの「八」で、縁起が良いとも言われています。きれいに左右対称の子もいれば、七三分けの子、あご髭やちょび髭を伴っている子と、表情にバリエーションがあり人気です。
一般的に、白の部分が多いほど気が強く、黒が多いと穏やかと言われています。遊び好きで誰にでもなつき、ただ落ち着きがなくおっちょこちょいな面もあります。
どんな人が飼育に向いている?
協調性が高いといわれるハチワレ猫は、元気なお子さんがいるご家族でにぎやかに過ごすのも苦手ではないと思います。また、ほかの猫とも仲良くやっていけるので多頭飼育に向いているかもしれません。
さび柄の猫も三毛と同様にほとんどがメスです。
サビ猫とは、黒、茶色、焦げ茶色が混ざった色で、猫によって色の散らばり方が全く異なるので、とても個性的です。英語ではtortoiseshell (亀の甲羅)と呼ばれています。
見た目がちょっぴり怖そうに見えるサビ猫ですが、実はとてもかしこく社交的です。三毛のようにほとんどがメスですが、ツンデレというよりは甘え上手なようです。
どんな人が飼育に向いている?
社交的で優しい性格から、猫を初めて飼う方にもおすすめですし、複数の猫ともうまく過ごせるでしょう。
白猫は、見た目が優雅で美しく、人気のある毛色です。よく見ると一部だけ模様があったり、耳の先だけ茶色かったりする猫もいます。気が強くクールな一方、繊細な性格の子が多いようです。
左右で目の色が異なる「オッドアイ」は、白猫の25%にしかみられない珍しい個体で、純血種では「カオマニー」というタイの王室に代々伝わる猫として有名です。
どんな人が飼育に向いている?
自立したその性格から、あまり構いすぎずお互いに一定の距離をおくことができる人が向いているでしょう。また、警戒心が強いので安心できるスペースを確保してあげるとストレスを減らしてあげられるかもしれません。
猫の毛色は、色や模様、長さや毛質を決めるための何種類もの遺伝子が複雑に関わり合うことで決まっていきます。同じ父猫と母猫から生まれた兄弟猫でも、みんなそれぞれ違う色や柄をしていることも珍しくありません。
人と同様いろいろな環境や経験で個性が育つ猫。毛色と性格は必ずしも一致するわけではありませんが、これから猫を初めて飼う方、すでに猫を飼っているけど新たに猫を迎える方は、相性を考える参考にしてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに肉球の正式名称はご存知ですか?
指の裏 → 指球
手のひら → 掌球
手首の裏(前足だけ) → 手根球
そして肉球はみんな同じに見えて、猫ごとに形が違っているそうです。
そんな、猫の手相の解説をした本も出ているんだとか・・・一度ご覧になってみると面白いですよ!
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