夜間や救急の動物病院にかかるときに必要なこと
夜間・救急病院にかかられたことはあるでしょうか?おうちの子の様子がおかしい!そんな時にかかりつけの動物病院が診察時間外などの理由でお休みだった場合は、夜間・救急の動物病院にかかることがあるかも知れません。
いつもと違ううさぎさんの様子を目の前にすると、不安であわててしまうと思います。また、普段の様子を知らない初めての病院に受診する不安もあるでしょう。そんな時のため、今回は実際に夜間・救急病院にかかる際どんなことを聞かれるか、どんなものを準備すればよいかなどをご紹介していきます。
もし緊急を要する場合はもちろんすぐに来院していただいてよいのですが、判断に迷う場合や来院準備をしつつお電話出来る場合はぜひ先にお電話ください。これは、先にお話を聞いている分到着までの間に、病院側がその子に必要だと思われる準備を進めておくことができる他、救急の症例が重なってしまい、来院してもすぐに処置が行えない場合があり、他の救急病院を探した方が良いことがある為です。また、来院するまでの移動の間に気を付けていただきたいことや、やってほしいこと(例:体を温める)などをお伝えすることもできます。
実際にお電話や来院時の受付では、基本的に以下のことをお伺いします。
初めにご家族様のお名前と、うさぎさんの基本情報についてお伺いします。
・ご家族様のお名前
・うさぎさんの基本情報(名前、動物種、品種、年齢、性別、大まかな体重、薬に対するアレルギーなどの有無)
緊急を要する場合、先に症状からお伝えいただいてもかまいません。その場合、症状に合わせて最低限必要な基本情報のみを先にお聞きすることもあります。症状は主に、いつから、具体的にどんな様子か、何回くらい起きているか、現在の様子はどうかをお聞きしていきます。
例:
今朝からお腹が張っていてご飯を食べない、うんちも5粒程度しか出ていない。今は耳が冷たく元気がない。
昨日の夜から頭が傾いていて目が回っている。抱っこした拍子にぐるっと倒れてしまう。
夕方から呼吸が早く、苦しそう。など
特にうさぎさんはご飯を食べなくなったり、うんちが出なくなったりすると命に関わることもあるので、普段と変化がないかもお教えください。
現在治療中またはかかりつけで指摘はされているが無治療の疾患、過去に罹患したことのある病気がある場合は、今回の症状の原因に関連していることもある為、お伝えください。また、普段飲んでいる薬などもあれば併せてお聞きすることもあります。
これらの情報は病院側にとっても重要な治療の手助けとなりますので、いざとなった時のために答えられるよう、日ごろから準備しておきましょう。
夜間・救急の場合は持参物も少し変わってきます。まず入院が必要になった際に備えて、運転免許証などの身分証明書をご持参いただきます。直近の健康診断や通院中の血液検査データなどもあれば、治療の手助けになることがありますので、可能であればお持ちください。その他、いつも飲んでいるお薬がある場合(特に名前が分からないもの等)はご持参ください。
また、基本的に夜間救急の場合深夜料金が通常の診察料に上乗せされます。他の夜間病院さんによっては預け金といって多めにお預かりし、そこから清算して後日過剰分を返金という場合もあります。そのため普段日中来院するよりも多めにお金を持ってきていると安心です。
・身分証明書
・検査データ(血液検査、レントゲン画像、エコー画像など)
・普段飲んでいるお薬(名前が分からない場合は特に)
・診察料・処置代(夜間診察料や預け金がかかることが多い)
以上のことを知っているだけでも、よりスムーズに来院することができるかと思います。ただし実際緊急事態になった場合は誰しも慌ててしまいます。そこで、少しでも落ち着いてすぐに来院するために、事前に次のことを準備しておくことをお勧めします。
最近はうちの子ノートやペットノートという名前で専用のものも販売されていますが、普通のノートで代用しても大丈夫です。このノートには、ご家族様情報やうさぎさんの基本情報(品種、生年月日、避妊去勢の有無など)の他、通院の記録なども行えます。また、災害時に万が一他の方がお世話することになった場合にも役立つ様、普段のごはんや好きなこと・嫌いなことなども書き込めるものもあります。このノートを活用することで、過去の病気や現在飲んでいるお薬の記録なども行え、急な夜間・救急病院への来院にも対応しやすくなるかと思います。
夜間・救急を行っている病院は限られてしまうため、あらかじめご自宅から近い場所の病院をリストアップしておくとよいでしょう。うちの子ノートがある場合そこに記録しておくと便利です。
ご家族様の準備により、うさぎさんたちがより安全に早く検査・処置を受けられる可能性があります。いざという時の為に、今回のお話をご活用いただけると幸いです。
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