猫の出産 これは難産?帝王切開は必要?
妊娠から出産までの流れはこちらをご参照ください。
「猫の妊娠から出産まで」
*難産は、赤ちゃんだけでなくお母さんの命も危険にさらされることがあるため、緊急対応が必要になることがあります。妊娠期間が予定よりも長い場合や、以下のチェックリストに当てはまる場合はお早めにご連絡ください。
・陣痛が弱く赤ちゃんが生まれない。
・強い陣痛が30分以上続くが、赤ちゃんが出てこない。
・破水後数時間たっても赤ちゃんが出てこない。
・赤ちゃんの一部が出かかったまま進まない。
・陣痛が止まってお母さんに元気がない。しきりに排尿姿勢を示す。
・お母さんがぐったりしている。
・一匹目が生まれた際に大量の出血が見られる。
・赤茶色のおりものが見られる(胎盤剥離)。
・強く痛がる。
・24時間以上お母さんの食欲がない。ただし、この時期の移動は母猫が不安を覚え、さらに分娩が遅延してしまう場合があります。
もしも判断に迷う場合は、お電話でもご相談ください。
外部からの介助がなければ分娩が困難な状態を、難産と言います。猫の方が犬に比べて難産は少ないと言われています。猫の場合、体の大きさやストレスを受けやすいことから、難産の場合は犬のように助産を行うよりも早急な帝王切開が必要になります。
難産かどうかのチェックリスト
難産かどうかのチェックリストはページ上部をご参照ください。
・難産の原因
赤ちゃんの数が1-2頭と少ないと、一頭の大きさが大きいために、難産の可能性が高くなります。また、お腹の張りが少ないため陣痛が遅れたり、子宮がうまく収縮しないことがあります。逆に、赤ちゃんの数がお母さんの体格に対して多すぎる場合も子宮がうまく収縮できず、難産になる可能性があります。
また、赤ちゃんのお腹の中での向きが悪い場合やすでにお腹の中で死亡してしまっている場合なども難産のリスクが上がります。ただし、これらは事前の検査である程度判断することが可能です。
この他にも、一部の猫種、お母さんが太りすぎ、痩せすぎ、運動不足、高齢、初産、神経質な場合なども難産のリスクは高くなります。
難産になりやすいとされている猫種は次の通りです。
・アビシニアン
・オリエンタル・ショートヘア
・シャム
・デボン・レックス
・バリニーズ
・バーマン
・ヒマラヤン
・ブリティッシュ・ショートヘア
・ペルシャ
・ラグドール など
あらかじめ難産が予想され、計画的に帝王切開が行われる場合と、分娩がスムーズにいかず緊急的に帝王切開が必要になる場合があります。
・帝王切開の流れ
①お腹をあけるとすぐに赤ちゃんが入って大きくなっている子宮がみられます。
②子宮を切開し、慎重に赤ちゃんを取り出していき、 へその緒と胎盤の処理を進めていきます。
③赤ちゃんをできるだけ早く温め、タオルで拭いて呼吸を促します。鳴き声が聞こえれば、きちんと呼吸ができるようになった証拠です。
④自分でしっかりと呼吸できるようになったら、お母さんのお乳のもとへ近づけ、きちんとお乳を吸う事が出来るかどうか確認します。
おうちのねこちゃんが出産するということは、私たち家族にとっても一大イベントです。より安心して出産を迎えられるように、その子にとって特に何を気にしてあげたらよいか、出産前に確認しておくとよいでしょう。出産に関して何かご不安なことがありましたら、いつでもご相談ください。
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