犬の避妊手術 徹底比較!腹腔鏡手術VS開腹手術
犬の避妊手術は、多くの動物病院で一般的に行われている手術です。
しかし、避妊手術の方法に通常の開腹手術の他に腹腔鏡という機械を使って行う方法があることはご存知でしょうか?
今回はそれぞれの手術の違いやメリット、デメリットを徹底比較していきたいと思います。
このページを見た上で、お家のワンちゃんの避妊手術をどのように行うか、考える手助けとなれればと思います。
全身麻酔をかけて、子宮や卵巣を摘出する手術です。
妊娠を望まないのであれば、生殖器関連の病気や性ホルモン関連の問題行動を予防する意味でも、早めに手術することをおすすめします。
例えば、最初の発情がくる前(個体差はありますが、生後6ヶ月前後)に避妊手術を行うことで、避妊手術をしなかった場合や、発情がきてから避妊手術を行った時と比べて、高い確率で乳腺腫瘍の発生を予防することができます。
その他にも、中高齢で未避妊の女の子に多い子宮蓄膿症という命に関わる病気も予防することができます。
・開腹手術
お腹を切開して子宮と卵巣を摘出する、最も一般的な方法です。
・腹腔鏡手術
お腹に小さな穴を3ヵ所開けて、そこから専用の器具を入れ、テレビモニター越しに行う手術です。
一般の開腹手術とは、手法は大きく異なります。
専用の器具や高い技術が必要となるため、当院では腹腔鏡チームのスタッフを中心に手術をすすめています。
次にまだあまり一般的ではない腹腔鏡手術について、お話しします。
犬の腹腔鏡での避妊手術
お腹を開けて、実際に目で見たり触れたりする一般的な開腹手術と比べると、腹腔鏡での手術は、
お腹に小さく3ヵ所だけ穴を開け、そこからトロッカーと呼ばれる専用の器具を入れます。
トロッカーは、後にカメラなどの器具を体内に入れるための、トンネルの役目をするものです。
トロッカーを通じてカメラを入れ、テレビモニターに映された映像を見ながら手術を行います。
開腹手術と腹腔鏡での手術、それぞれの特徴をみていきましょう!
・開腹手術のメリット
実際に肉眼で手術しているので、卵巣や子宮の確認がしやすい料金をおさえて手術が受けられる
開腹手術のデメリット
・傷の大きさが5cm前後と腹腔鏡手術と比べると大きい
・卵巣を索引する必要があり、傷も大きいので腹腔鏡手術と比べると痛みが大きい
・ご帰宅まで2泊3日
腹腔鏡手術のメリット
・0.5cm程度の傷が3ヵ所で低侵襲(負担が少ない、体にやさしい)
・卵巣を無理にひっぱらないので、痛みが少ない
・術後の痛みが少なく、回復もはやい
・ご帰宅まで1泊2日
腹腔鏡手術のデメリット
・カメラを通しての手術なので、視野が狭い
・専用の器具や高い技術が必要なため、料金がかかる
・手術器具のセッティングなど、手術時間が長くなることがある
大切なご家族に関わることです。
それぞれの手術の特長を知ったうえで、その子に合った方法を選びましょう。
分からないことがありましたら、まずは遠慮なく当院のスタッフまでご相談ください!
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