うさぎのコラム

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うさぎのお尻洗いマスターになろう!

  • 美容
2017.11.20

 

最近、うさぎのお尻を最後にみたのはいつですか?
なんだか最近うんちやおしっこでお尻が汚れているな、と感じることはありませんか?
 
最近は昔に比べ、うさぎにも10歳を迎えるご長寿が増え、シニア期からのお家でのケアはとくに、彼らの生活をよりよいものとするために大変重要視されるようになりました。
 
従来、うさぎは水を嫌い、洗うことによるうさぎへの負担から、お家でのグルーミングは難しいとされてきました。しかし、からだを清潔に保つことは、実は彼らが健康に長生きしていくために必要不可欠なことなのです。うさぎは5歳を過ぎるあたりから、見た目にも老化のサインが表れはじめます。幼少期は元気に飛び回っていた彼らも、少しずつ筋肉が減り、下半身を支える後ろ足の力が弱くなります。これにより腰の位置が下がるため、高齢になるほど排泄物でお尻が汚れてしまうのも、これが原因となるケースが多くあるでしょう。
 
排泄物が付着したまま放置すると、衛生面だけでなく、多くの病気の感染源となりえます。日頃から、お尻が汚れていないかチェックする癖をつけましょう。

1. うさぎを洗う時の注意点

まず、一番注意すべき点は、時間をかけ過ぎず無理をしないことです。
これは洗うこと以外でも往々にして言えますが、せっかくのグルーミングも無理をしてうさぎにケガをさせたり、過度なストレスを与えてしまったりしては意味がありません。
年齢や性格に配慮しながら、無理のない環境で洗ってあげましょう。
また、うさぎは体温調節が苦手な生き物ですから、濡れて冷えてしまいがちです。暖かい環境でなるべく手早く行いましょう。

2. うさぎの洗い方

①はじめに、毛玉によるもつれを解消するためブラッシングを行います。とくに、長毛種の場合はお尻の部分に毛が溜まりやすいので、念入りにとかしましょう。
 
②洗面器などの適度なサイズの器にお湯(うさぎの体温と同じくらいの38~40度が目安)を溜めます。洗う場所は、お風呂場など周りが濡れてもよい環境で行うといいでしょう。
 
③お尻を包み込むように抱っこ(うさぎ抱っこをマスターしよう!をご参照ください)をし、やさしく手でお湯をかけながら、ならしてあげましょう。このとき、からだ全体は濡らさず、汚れの付着した部分をほぐすように洗うことが重要です。
 
④お風呂の後は、タオルで十分に水気をとり、弱風のドライヤーでしっかりと乾かします。うさぎの皮膚は非常に繊細なため、湿気を残すことで皮膚病のリスクが高まります。また、ドライヤーを近い距離で当て続けると、火傷の原因になるので注意しましょう。
 
はじめのうちは、ご家族でご協力いただき、お二人で洗ってあげると安心かもしれません。

3. 日頃からスキンシップを

何度かお尻洗いを繰り返すうちに、慣れた顔つきでまんざらでもない表情をみせてくれるうさぎもいます。
ドライヤーの使用に関して騒音を懸念される方もいると思いますが、実はハートの強い彼らにとって、住めば都ならぬ、慣れれば都なのかもしれません。心地の良い温風で眠ってしまう子もいるほどです。とはいえ、やんちゃで強気な子もいれば、臆病で怖がりな子まで性格はさまざまです。お湯でのお尻洗いが難しい場合は、濡らしたタオルで拭うなどして、その子に合った方法や環境で管理してあげましょう。
 
また、幼少期より抱っこや爪切りなどでスキンシップを重ね、シニア期にケアが必要となる頃スムーズに行えるよう、日頃からうさぎとの信頼関係を築いていきましょう。
 
当院では、爪切りやブラッシングなどのグルーミングを始め、お尻洗いもお受けしています。
 
診察の際にご希望がございましたら、喜んでお尻洗いをレクチャー致します!
また、院内では、うさぎ用のグルーミンググッズを各種取り揃えておりますので、お家でのケアでお悩みのことがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。

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