うさぎのくしゃみ
ご家庭のうさぎさんがくしゃみや鼻水を繰り返していたことはありませんか?それは、鼻風邪の総称「スナッフル」という感染症かもしれません。
初期では、サラッとした水溶性の透明な鼻水が出たり、くしゃみや涙、目ヤニが多くみられます。そして、副鼻腔炎に進行すると、鼻水はネバつきを増し膿性に変化します。この時、呼吸時にズーズーといった音が聞こえることがありますが、これをスナッフリングノイズとよびます。このような症状が続くと、最悪の場合肺炎などを起こし、呼吸困難により死に至る危険性もあります。
うさぎは鼻の不快感から前肢で鼻をこすり、鼻の周辺や前肢の内側が汚れてガサガサになることが多いです。初めのうちはちいさな症状かもしれませんが、病気のサインを見逃さないよう日頃からしっかりチェックしてあげましょう!
パスツレラ菌という細菌に感染することで引き起こされます。
健康なうさぎの鼻腔内にも、通常このパスツレラ菌は保菌されており特に症状を出さない場合もありますが、ストレスが大きなきっかけとなってスナッフルが発症すると言われています。
うさぎがスナッフルを発症し始めた場合には、症状に合わせて対症療法がおこなわれます。主に抗生剤などによる治療が行われますが、まずはうさぎの免疫力を回復させ、ストレスのかからない状態を維持することが最も重要です。ナイーブなうさぎはストレスを感じると体の免疫力も低下し、スナッフルに対する免疫力も弱くなってしまいます。免疫力が低下していると、いくら投薬治療を行った所で回復することは難しくなるでしょう。
まずは飼育環境を見直してあげましょう。室温23度、湿度50〜60%程度を保ち、空気の入れ替えも大事です。また、日光浴は殺菌作用があり抵抗力をつけるためにも効果的ですが、うさぎは暑さに弱いので陽の当たらないスペースにも移動ができるように工夫しましょう。
※うさぎを多頭飼育されている方への注意点
スナッフルは感染力のある病気です。ご家庭に複数のうさぎとお暮しの方は、お互いが触れ合うことがないようお部屋を離してあげてください。また、パスツレラ菌は、免疫力の弱い小さなお子さんやご年配の方にも感染の危険性があります。うさぎだけでなく自分たちの健康のためにも、手洗いや消毒はきちんとしましょう。
スナッフルの初期症状では、ただの風邪かな?そんなに気にしなくていいかな?と思っていても、病気が進行していくにつれ、回復が難しく命に関わる危険を伴います。うさぎはとても繊細な性格の持ち主です。環境によってストレスを与えぬよう十分配慮し、ご飯の進みがイマイチであったり、便がいつもより少ないあるいは形が違うなど、日頃から小さな変化にも気付いてあげられるよう観察する事がとても重要です。
グループ病院一覧
日本動物医療センター
東京都渋谷区本町6-22-3
03-3378-3366
JAMC(日本動物医療センター)グループの基幹病院です。先進医療、365日24時間対応。24時間体制での治療・看護。CT完備。毎週水曜日は休診(救急は常時受け入れます)。
当院は年中無休で24時間救急診療に対応しています。
ご家族様と動物たちへ「常に安心」をお届けします。
日本動物医療センターグループ本院
東京都渋谷区本町6-22-3(新宿から1駅)
通常電話受付:9:00〜20:00(水曜日休診)
対応:i-pet損害保険、アニコム損保、ペット&ファミリー少額短期保険。各種クレジットカード
Japan Animal Medical Center 6-22-3 Honmachi Shibuya-ku, Tokyo
(c) JAPAN ANIMAL MEDICAL CENTER All Rights Reserved.