うさぎの床材選び 4つのポイント
うさぎさんの祖先は穴うさぎと言われています。自然界で生活していた為に床材は土や枯葉、草などの程よいクッション性に優れたものでソアホックや足底潰瘍等のリスクはありませんでした。
では、自宅で飼う場合の床材は何が良いのでしょうか?色々種類はありますがまずは一般的な床材のメリット・デメリットをご紹介します。
・メリット
隙間の大きいものは排泄物が下に落ちる為、体が汚れにくい、壊れにくく丈夫なので体重があるうさぎさんにも安心。
・デメリット
足や爪が引っかかりケガの原因になる可能性がある。齧り癖のある子は金網をかじることで歯が折れないか注意が必要。
→金網タイプはよくソアホック等になりやすいと言われていますが、実際はならない子もいるので必ずしもダメではない場合もあります。
・メリット
齧ることでストレス解消になる。
・デメリット
排泄物が木に染み込むのでお手入れが大変。洗って天日干し(乾燥)が必要となります。その場合2~3枚位交換用に持っていると便利かもしれません。
→金網タイプと同様に丈夫で体重ある子にお勧めですが、齧り癖ある子は体調崩さないか気を付けましょう。また、釘があるものも注意が必要です。
・メリット
汚れてもすぐ洗い流せてお手入れしやすい。
・デメリット
隙間が大きいものは足を引っかけてケガをしないよう注意が必要
キッチンマット・コルクマット・お風呂マット・タイルカーペットなどもおすすめですが、これらは齧らない子に限ります。齧り癖のある場合、食べた物が詰まってしまうと危険なので避けた方がよいでしょう。
病院では足腰が弱いうさぎさんのために、すべりにくく、クッション性も兼ね備えたマットを使用しています。ご自宅では、牧草座布団で代用してもいいかもしれません。
ペットシーツは吸水性に優れていますが、中身を食べてしまうと危険なので、かじり癖のある子にはお勧めできません。
ウッドチップは柔らかく、足元にやさしい床材ですが、掃除や交換がこまめに必要です。
以上を踏まえて、ご自宅のうさぎさんにはどれを選べばいいのでしょうか。以下の4つのポイントを踏まえて検討してみましょう。
おっとりさんなのかやんちゃなのか。おっとりさんでお部屋の1か所でじっとしている子には、金網タイプの床材は向かないでしょう。やんちゃな子は、“足ダン”をしたり、ケージ内で元気に動き回ったり齧ったりしても安全で耐えうる素材を選ばれるとよいでしょう。
小さい子は隙間の大きい床材で足をひっかけないかどうか。大きい子はケージ内で元気に遊んでも床材がゆがんだりヒビが入ったりしないか丈夫さを評価しましょう。
また体重の大きいうさぎさんはソアホックになりやすいので硬い床材は向きません。このようなうさぎさんはどの床材であっても運動や爪の長さなど日々のケアに特に気を付けないといけません。
ケージの広さがうさぎさんの体格にあっているかを確認しましょう。床材にこだわっても狭くてじっとしている生活が続けばうさぎさんの足元の健康は損なわれてしまいます。2kgのうさぎさんで80×50㎝以上は必要といわれます。お部屋の広さによっては、1種類に絞るよりは何種類か組み合わせてみるとよりうさぎさんの好みが分かって良いかもしれませんね。食事をするところ、水でぬれやすいところ、トイレの近くなど、それぞれの場所にあった床材を選んであげてもいいでしょう。
たとえば木製スノコやカーペットなど、水分をしみこむ素材を選んだ場合日々のお手入れは大変です。
おしっこで湿った床材がそのままになっていたり、盲腸便が床材にこびりついていたりすると、足元が不衛生になってしまうので、お掃除にどれくらい時間をかけられるのかで検討してみましょう。
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