うさぎのご飯の選び方
うさぎのご飯には大きく分けて「牧草」「ペレット」「野菜」「おやつ」があります。
これらの中で主食になるのがペレットと牧草です。うさぎにとってこれらの食事はどのように選び、与えるべきでしょうか。
うさぎは完全草食動物で、牧草はその最も大切な主食です。牧草は食物繊維が豊富であり、うさぎにとって腸の健康や動きをよくするために必要なものです。牧草を食べ咀嚼することで消化を助ける唾液分泌を増やす役割や、生涯伸び続ける(常生歯)を適切な長さに保つ役割もしています。よってうさぎの健康を保つためには必要不可欠ですし、牧草を食べないうさぎは様々な健康トラブルを起こすことが知られています。
ペレットとは牧草を主原料に栄養バランスを考えて作られたペットフードであり、牧草だけでは不足しがちな栄養素の補助として与えるものです。子ウサギ用、成うさぎ用、シニア用など種類があり、ハードタイプやソフトタイプなどの硬さの種類もあります。主にマメ科牧草のアルファルファかイネ科牧草のチモシーが原材料として使われています。アルファルファを原材料としたペレットは高たんぱくなので成長期の子うさぎ、繁殖中のうさぎに適しており、チモシーは低たんぱくなので成長したうさぎに適していて、肥満防止にもなります。繊維質の含有量は18~20%以上と多いものがいいでしょう。ペレットを選ぶ際にはぜひ、商品のパッケージの裏面の記載を確認しどんな原材料、成分含有量がどの様なものか確かめてみてください。
野菜や果物、おやつといったいわゆる副食は、うさぎは大好きです。しかし、よく食べるからとたくさん与えてしまうと、栄養が偏ってしまったり、主食を食べなくなったりしてしまうことがあります。ペレットや牧草をなどの主食をあまり食べない子は、これらの副食が多すぎる場合があります。肥満の原因にもなりますので、与える量には十分気を付けましょう。
※野菜はほとんどが水分で、野菜だけでうさぎが必要とする繊維質を補うことはできません。また、根菜類は炭水化物も多いのでたくさん与えると腸の健康を損なうこともあります。
牧草はうさぎが好きな時間にいつでも好きなだけ食べられるように常にお部屋に準備しておきましょう。ペレットは食べ過ぎると肥満の原因になりますので給餌量を決めてあげる必要があります。成うさぎであれば、体重の1.5~2.5%を1日量として2回に分けて与えます。ペレットの種類などによって適切な量も変わってきますので、購入時の包装紙の記載の確認もしてあげてください。体重の変化をきちんと把握し、痩せているようであればペレットの量を増やし、太ってしまったようであればペレットの量を減らしてあげましょう。主食以外の副食やおやつを与える場合には量を決め、与えすぎないようにしましょう。
うさぎの給餌のお皿や給水ボトルなどもさまざまな種類がありますが、ウサギにも好みがあり陶器のお皿だと食べるがほかのお皿だと食べない、給水ボトルでしか水を飲まない、など好みやこだわりがあります。どんなものを好んでくれるのか、なにが好きなのかその子の好みを探ってみてください。普段から色々なものを使って慣れさせておくことで、万が一入院になった際や誰かに預ける際など環境が変わってしまった時にも余りストレスに感じず過ごせるかもしれませんね。
最後に、うさぎの食欲がなくなってしまったらどうすればよいでしょう。
うさぎの食欲不振は体調不良のサインであり、ほかの動物と違い命にもかかわってきます。いつもよく食べている子が食欲が落ちてしまった、便の形も不揃いで数が少ないなど、食欲不振のサインは見逃さず、様子に変化があればすぐに病院にご相談ください。
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