犬のコラム

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はじめよう犬の介護

  • 飼育

 

「犬の介護」ときいて、まだ先の話だと思っている飼い主様も多いのではないでしょうか。
一般的に、8歳をすぎたらシニア期を迎え身体機能の衰えや病気にもなりやすくなってきます。
シニア期を快適に過ごすためには環境作りや、日々のケアが大切です。愛犬に安心と安らぎを与えるために、是非準備していただきたいグッズを5つご紹介します。

快適に過ごすための5つのグッズ

1.犬の食器台 ~毎日のご飯を快適に~

食器を下を向かずに食べられる高さに上げることで、首や関節に負担をかけることなく、ご飯を食べるのがとても楽になります。
また、立たせた状態でご飯を食べさせることで筋力維持にもつながりますので、自分だけで立っているのが難しい子は支えてあげながら食べさせてあげましょう。

2.犬の滑り止めマット ~安全で快適に歩く~

シニア期に入り筋肉が落ちて足腰が弱ると、若い頃に比べて足のふんばりがきかなくなります。フローリングは足が滑りやすく、転倒して怪我をしてしまう可能性もあります。そこで、床を滑りにくくすることで立ち上がるのも楽になります。
筋肉が落ちないように積極的に歩かせてあげることが大事です。そのために安全に歩ける環境を作ってあげましょう。
 
まずは、ご飯場やベットの周りなどワンちゃんがよく行動する場所から替えてみるのがおすすめです。取りはずせて洗いやすいもの、水をはじいて汚れにくいもの、消臭機能があるものなど、様々なタイプがありますので、ご自宅にあったものを選んでみてください。絨毯を敷くのも効果的です。

3.犬のサークル・ケージ ~安全なスペースを確保~

目が悪くなったり、痴呆によって歩き回ることが増えると、物にぶつかる、隅に挟まって動けない、段差から落ちるなどの危険が増えます。留守中や就寝時など、人の目が届かないときにそんなことが起こってしまったらとても心配です。
 
そういった危険から守ってあげるためにやわらかく、ぶつかっても痛くない壁で囲ってあげることで、愛犬も飼い主様も安心して過ごすことができます。
 
「普段は放し飼いなので、狭いところに入れるのはかわいそう」と思う方もいるかもしれませんが、実は広さは関係なく自由に動くことができる安全なスペースが確保できていることの方が犬は安心できます。
サークルを置くのが難しければケージでも大丈夫です。普段からサークルやケージに慣れておくことで、震災時など突然ケージに入らなければならなくなった場合にも、安心できる場所になります。

4.犬のマット ~寝床に安らぎを~

寝ていることが多くなると注意しなければならないのが床ずれです。同じ体勢でいることが多いと、骨などの出っ張りに床ずれができやすくなってしまいます。
適切なマットを使用すると体圧が分散されるので床ずれをできにくくし、痛みも防ぎゆっくり寝ることができます。
 
マットにも様々な種類があり、大きくは「低反発マット」と「高反発マット」に分かれています。
床ずれができる前には「低反発」のものを、できてからは「高反発」のものを使用すると良いと言われています。早めの床ずれ対策をしましょう。

5.犬のバランスボール ~筋力維持、そしてアップ~

歩くのもふらふら、立ち上がるのもやっと。そうなってから筋肉をつけるのはとても大変です。筋肉がしっかりついている子は、年をとっても自分の力で歩く事ができ、排泄もしっかりできます。元気なうちから筋肉をつけ、寝たきりになりにくい体を目指しましょう。
バランスボールの使い方は様々で、全身の筋肉を刺激することはもちろん鍛えたい部分だけに使用するなどリハビリとしても使うことができます。
バランスを取るためには特に腹筋に力が入ります。腹筋があれば排泄時にきばることができるので、後々寝ることが多くなったときにおしっこが垂れ流し状態なんてことも防ぐことができます。
 
以上ご紹介したグッズは、まだ介護が必要ではないうちでも是非ご用意していただきたいものです。
早いうちから準備をすることでワンちゃんにも慣れてもらい、いざ必要になった時に安心して使えるようにしましょう。
当院でも、その子にあったグッズの紹介や日々のケアについてご相談を受けていますのでお話だけでもいらしてみてください!

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