うさぎを安心して海外に連れて行くために〜渡航前にしておくこと〜
「仕事や家族の事情で引っ越すことになった。行き先は海外・・・」
もしかしたらうさぎを飼っているみなさんにも起こりうることかもしれません。
「ただでさえストレスに敏感でナイーブなうさぎ」
・長時間の移動、新しい環境での生活は大丈夫だろうか
・うさぎを飛行機に乗せる・海外に連れて行く上でどういった事が必要なのか
たくさんの不安が生まれるのではないでしょうか。今回はうさぎを連れての海外渡航で必要な準備をご紹介します。
うさぎを連れて海外渡航する際は、必ず動物検疫を受けなければなりません。日本を出国する条件と相手国へ入国する条件の両者を満たしてはじめて連れて行くことが可能となります。
①日本からの出国
出国する前にうさぎは動物検疫所で輸出検査を受ける必要があります。
検査を受けるには、事前に(一般的には出国の7日前まで、入国先によってはさらに早めの申請が必要な場合もあり)動物検疫所へ輸出検査申請書を提出しなければいけません。
うさぎの場合、通常検査に要する日数は1日ですが、うさぎの搬入日と搬出日は期間内に含まないため検査には3日間必要と考えます。
海外渡航が決まったら必ず動物検疫所に連絡し、準備を整えておきましょう。
②相手国への入国
国によって入国条件は異なります。輸出検疫証明書のみで入国可能な国もあれば、他に必要な検査や書類が追加される国もあります。
渡航先の入国条件は、大使館や相手国の検疫当局に確認が必要です。手続きには時間を要する場合もありますので早めに連絡してください。
各国の大使館:http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/index.html
また、将来的にうさぎを連れて日本に帰国する予定がある場合は、相手国からの出国手続き、日本への入国手続きが必要となります。日本の場合、出国よりも入国において手続きが煩雑なことがあります。こちらも事前に調べておきましょう。
国内はもちろん、海外となると移動時間は非常に長くなります。特に飛行機の大きな音や振動などに、うさぎはストレスを感じるはずです。少しでも安全な環境で移動できるように準備しておきましょう。
①移動手段
多くの航空会社でうさぎを搭乗させることができますが、同伴ができない場合もありますので問い合わせましょう。また、うさぎを客室に同伴可能、貨物室での輸送など航空会社によって様式は異なります。条件を確認し、うさぎの性格や体調によって安全な方を選択して下さい。
②ケージ準備
飛行機でうさぎを乗せるケージは大きさ、素材など条件があります。連れて行こうとしても入ってくれない、落ち着かないということがないように渡航前からベッドとして使用するなど慣れさせましょう。
③飛行機への持参物
移動は長時間です。お水やペレット、牧草は入れられるか確認しましょう。フード類を持ち込めない場合は、出発前にあげておくなど対策をとります。
④冷却・保温
特に夏場・冬場は移動中に温度変化が生じる可能性があります。搭乗中、保冷や保温マットの使用が可能か確認しておくといいですね。可能であれば、移動は日本・目的地ともに気候の穏やかな時期だと安心です。
手続きや予約に気を取られがちですが、いよいよという時にうさぎが体調を崩しては移動もできません。安心して出発できるように、万が一の対策も考えておきましょう。
①かかりつけ病院への相談
若くて健康なうさぎはもちろん、高齢や病気持ちのうさぎの負担は非常に心配ですね。渡航に向けて事前に健康診断を受けてうさぎの体調や注意点を把握しておき、渡航について病院へ相談することをおすすめします。また、病気持ちの子の場合には経過報告書をもらっておきましょう。
②到着後のフード・うさぎグッズ
今食べさせているご飯が必ずしも海外で入手可能かはわかりません。お腹が敏感な子や選り好みが激しい子の場合は、渡航先でも手に入るフードを調べ、渡航前から少しずつ慣らしておくと安心です。到着後すぐに手に入らないようなら、数日分日本から一緒に持っていくことも検討しておきましょう。(※入国先によっては牧草やペレットの植物検疫が必要な場合があります)。トイレやご飯皿など、普段から使い慣れているものを持っていけると理想的です。
③現地での病院探し
目的地に到着してホッとしたのも束の間・・・移動や環境変化のストレスでうさぎが調子を崩すこともあるかもしれません。
万が一に備えて、現地でうさぎを診てくれる動物病院を探しておきます。もし渡航先に知り合いがいるようなら事前に聞いておきましょう。ご家族も慣れない土地での新生活は非常に不安だと思われます。余裕のあるうちに調べておくと安心ですね。
うさぎを連れての海外渡航は準備も大変ですし、不安も多いことと思います。
少しでも不安を減らし、安心して新天地での生活を送るために準備や確認は早めに行いましょう。
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