インタビュー

Interview

愛玩動物看護師福田 鮎里

出身大学:鈴鹿医療科学大学(理学療法士)→専門学校ビジョナリーアーツ(動物看護師)
入社年:2020年(新卒)
所属:βチーム、輸血チーム、救急チーム、(画像チーム、整形チーム、麻酔集中治療、循環器)

愛玩動物看護師 福田

日本動物医療センターを選んだ理由は?

私は1次診療だけではなく、より深く治療と看護ができる病院を探していました。日本動物医療センターでは豊富な経験と専門知識があり、更には新人教育にも力を入れているところに惹かれました。ここでの勤務を通じてより高度な治療と看護に関する知識とスキルを習得できると感じたからです。

また、獣医師と看護師とのコミュニケーションが密で雰囲気の良さにも魅力を感じました。看護師も自分の意見をしっかり伝え、みんなで情報を共有していることが印象的でした。さらに、私の社会人経験もセンターで歓迎され、貴重な貢献として受け入れられたことも決め手となり、ここで働きたいと強く思いました。

実際に働かれてみて、日本動物医療センターをどう思いますか?

愛玩動物看護師 福田

日本動物医療センターではチーム医療が特徴だと思います。獣医師と看護師が緊密に連携し治療に取り組む一方で、メディカルコンシェルジュがご家族との架け橋となり寄り添っています。さらに、トリマーも入院動物のケアに積極的に参加し、より快適さや安全を確保しています。こうしたチームワークによって総合的なケアが実現し、入院動物やそのご家族様に安心と信頼を提供していると思います。

新しい制度も取り入れる風潮があり、入院中の様子をLINEにて写真や動画を送る制度ができたり、みんなで安心していただける工夫を常に模索し意見を出し合える環境が整っています。さらに、看護師でも学びたい分野に挑戦できるシステムがあり、専門チームに入ってより深く学ぶことができます。日々、充実感を感じながら仕事に励むことができます。

現在、力を入れて取り組んでいることはありますか?

私は様々な専門チームに所属し学びを深めています。輸血チームでは献血の手技を習得し、献血の普及や貴重な製剤の保管に取り組んでいます。救急チームでは犬猫の心肺蘇生に関する外部セミナーに参加し、学んだ内容を病院全体に還元できるよう努力しています。画像チームでは、CTについて学びCT撮影の際には補助として活動しています。整形・リハビリチームではVOAの資格を取らせていただきました。整形外科手術に器具出しとして参加しながら学びを積み重ねています。元々理学療法士の有資格者としての経験を活かし、犬猫のリハビリテーションをより向上させることに注力しています。内視鏡チームでは外部の先生からの指導を受けながら技術向上に努めているところなので、愛玩動物看護師として最大限補助できるよう努力しています。様々な分野での知識やスキルを磨きながら、より良いケアを提供できるよう日々努力しています。

あなたが大事にしていることは何ですか?

私が大切にしていることは、入院動物たちの微細な変化に気づくことです。入院担当看護師として、日々の業務の中で動物たちの様子を細心の注意を払って観察し、体調や状態の変化を見逃さないように心がけています。

特に、微細な変化は重要であり、それが病状の進行のサインとなることもあります。それを見逃さないことは、動物たちの健康や生命に直結する重要な役割を果たすと考えています。このような変化を獣医師と共有し、共に情報を整理し治療計画に反映させることで、最適な治療法やケアを実現することができます。また、入院中の動物の状態や様子を、丁寧にご家族に伝えることも重要だと考えています。入院中の動物の様子を詳細に説明することで、ご家族の不安や心配を和らげることができ、信頼関係を築くことにも繋がります。そのため、コミュニケーションを大切にし、適切な情報提供を心がけています。これらの取り組みを通じて、常に安心を提供することを大切にしています。

印象に残っていることはありますか?

愛玩動物看護師 福田

私が担当している動物たちの中には、何度も入退院を繰り返すケースがあります。その中で、ある子のご家族さまから「福田さんが居るから安心」と言っていただけたことが、私にとって非常に印象的でした。この言葉には、私が担当する動物やそのご家族様に対する信頼や安心感が込められていると感じました。繰り返す入退院や治療に関わるストレスや不安を抱えながらも、ご家族様が私を信頼してくれていることが伝わってきました。これは、私だけではなく日本動物医療センター全体のチームの力があってこそ成り立つことです。獣医師や愛玩動物看護師、メディカルトリマー、メディカルコンシェルジュなど、様々な職種が連携し合って動物たちのケアに当たっています。そのチームの一員として、ご家族様からの信頼を得られたことは非常に嬉しく、責任を感じると同時に励みにもなりました。また、この経験から、繰り返す入退院や長期の治療を必要とする動物やそのご家族様に対して、安心感やサポートを提供することの重要性を再認識しました。私はこれからも、動物たちとご家族様の信頼関係を大切にし、最善のケアを提供できるよう努めていきたいと思っています。

1日の流れ(入院動物担当『係』のシフトの場合)

8:00 病院着に着替え、カルテ確認
8:30 朝礼、夜勤者からの引き継ぎ
8:45 チームミーティング
9:00 入院動物のバイタルチェック、床替え
10:00 入院動物の投薬
10:30 入院動物のごはん作り、配膳
11:00 カルテ記載
13:00 休憩
13:30 チームミーティング
14:00〜 面会対応
16:00 入院動物の夜ごはん作り、配膳、投薬
16:30 遅番への引き継ぎ
17:00 カルテ記載
17:30 退勤