インタビュー

Interview

愛玩動物看護師佐藤 綾香

入社年:2014年(既卒)
所属:愛玩動物看護師、サブマネジャー 

愛玩動物看護師 佐藤綾香

日本動物医療センターを選んだ理由は?

私は、当院に入社する前は専門学校を卒業してから、2年間は個人病院で働いていました。
そこでは、当時の自分が思い描いていた仕事内容とは違ったこと、もっと勉強できる環境でいろんな症例を看護して看たい、そして夜間救急の現場で働きたいという気持ちが強くなり、働きながら就職活動をして、何箇所か病院見学に行きました。

そこで、当院を見学した際にまず初めに想った印象として、職種に関係なくスタッフ間の仲の良さ、そしてスタッフみんなが動物を助けたいという同じ想いをもって真摯に向き合って働いてる姿がとても印象的でした。また、愛玩動物看護師としての仕事の幅も広く、症例数も多いので、入院動物たちの看護を通して学べることができる環境があり、一から学びたい、そして先程お伝えした初めに想った印象もあり、この病院でわたしも一緒に働きたい!と強く想い当院を志願し、ご縁もありスタッフの一員になることができました。

実際に働かれてみて、日本動物医療センターをどう思いますか?

実際に働いてみて感じた事は、日々忙しさの中にもスタッフ間のコミニケーションがとれており、職種関係なく和気藹々と時間を共にでき、動物たちのためにひとりひとりが真剣に向き合える環境がある、環境を与えてくれる暖かい大家族みたいな病院です。
当院は、愛玩動物看護師だからここまでしかできないという線引きはなく、自分のやる気次第で視野が広がりそれをサポートしてくれる先輩たちがいてくれる事も強みだと思います。

自分が挑戦してみたいことを常に背中を押してくれる環境がある事、それがモチベーションに繋がっている後輩たちも多くいます。また、当院は1.5次病院でもありながらご家族さまやその動物に合わせた看護や対応が臨機応変にできること、24時間看護体制だからこそできることが数多くあることです。

例えばこういうことが挙げられます。
・こまめなモニタリングが可能で、早期に変化・異常に気づける
・初期対応が迅速に行うことができる
・状態の変化があった時にご家族さまにすぐに連絡できる
・入院動物たちの入院部屋やからだを清潔に保つことができる
・間隔をあけたくない処置が可能
・夜間の様子もご家族さまに伝えることができる
・ご家族さまの対応も24時間
・ご家族さまの負担の軽減
・ご家族さまがその子のことをよく考えた上での最期をどう迎えるかを一緒に実現できる環境
・もし、ご家族さまが最期の時間を一緒に過ごせなかったことがあった場合、私たちスタッフからその子の最期の様子をお伝えできる

全てに繋がっていることとして、24時間看護体制だからこそご家族さまとその動物のために常に安心を提供できる環境や時間、看護を提供できることが他にない当院の素敵なところです。

現在、力を入れて取り組んでいることはありますか?

2つあります。
1つ目は、入社1年目から所属させて頂いている輸血チームでの仕事です。
輸血療法に関しては、もともと興味があり所属させて頂き、一から勉強し今では輸血療法に関しての学会発表を行えるまでになりました。当院でのドナーさんの確保や仕組み作り、献血や製剤分離、輸血療法を行う流れ等をチームみんなで日々切磋琢磨して取り組んでいます。

2つ目は、栄養学の分野です。当院は、入院動物が多くその中でも、ご家族さまが面会時で一番気にしていることの多くがご飯を食べられているかや退院してもご飯をどうあげたらいいのか分からない等という不安な気持ちを持っています。
ご家族さまがその子と生活する中で、食生活は日常生活の中でも欠かせなく、健康のバロメーターになっておりご飯を食べれないことは眼に見えてわかる変化なので心配してしまうのは当然のことです。

そんなご家族さまのために、正しい知識を身につけ相談してもらえる環境を自分で作りたいと想うことがきっかけになり、栄養の資格を取得し今は入院・外来で来院しているご家族さまの相談に乗ったり、アドバイスをしています。
また、その子がご飯を食べられた日はご家族さまと一緒に喜びを共有できる事も嬉しい瞬間のひとつです。今後も、新しい知識をアップデートしていきたいです。

あなたが大事にしていることは何ですか?

わたしが大事にしていることは、『動物たちから学んだことを、次に生かして繋げる』ということです。当院は、いろんな病気を抱えた動物たちが多く入院しており、私たち愛玩動物看護師も入院動物の看護を日々行っています。動物たちの病態に合わせて、獣医師とも相談し自分たちで考えて看護をしていくのですが、病態の進行が予想していたより早く進行してまったり、治療の甲斐なく亡くなってしまう動物たちの看護をしていく中で、この時このサインに早めに気づいてあげればよかったのか、この病態の子にはこの看護が必要だったのか等、たくさんのことを気づかせてくれたり、私たちが動物たちから学ばせてもらったりすることは多くあります。

私は動物たちから学んだことを、決して無駄にしたくないのでノートにまとめ理解し、次同じような病態の子が入院した時は同じことをしないようにと、毎回想い看護にあたっています。動物たちから学ばせてもらえる環境があることに感謝し、これからも大事にしていきたいです。

印象に残っていることはありますか?

当院のスタッフの一員になってから、印象に残っている出来事はたくさんあります。
その中でも、私が入社して1年目の時に入院を担当をしていた子が退院して、再診に来た時にそのご家族さまに名前を覚えてもらい、話かけてもらえたことが当時の私にとってとても印象に残る出来事でした。その時に、ご家族さまから「佐藤さんこないだは、本当にありがとうね。これからも、うちの子をよろしくね。」という言葉をかけてもらい、もっと看護を頑張ろうと思えた瞬間でもあったのと、素直に嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。
当院は、愛玩動物看護師が入院動物の看護に積極的に介入し、ご家族さまとコミュニケーションをとる機会が多いのが特徴です。入院動物について、獣医師とディスカッションしながら入院動物を看ることができるため、その子にあった入院看護を提供でき、私たち愛玩動物看護師のモチベーションを維持してくれています。

1日の流れ

8:30 夜間→日勤の引き継ぎ
夜勤スタッフから回診スタイルにて、引き継ぎを行います。
8:45 全体での朝礼
入院患者の容体や注意点について夜勤明けのスタッフより共有してもらいます。
9:00 午前の診察開始
外来では午前の診察を行い、入院では朝処置、検査・処置、入院看護、時間外面会、手術の対応を行います。
12:00 休診
13:30 症例ミーティング
13:45 全体での昼礼
14:00 午後の診察開始
外来では午前の診察を行い、入院では入院看護、検査・処置、面会、手術の対応を行います。
17:00 休診
日勤から遅番に引き継ぎを行います。
17:45 終礼
18:00より遅番外来/入院看護/時間外面会対応を行い、20:45に遅番から夜勤に引き継ぎを行います。