インタビュー
Interview
メディカルコンシェルジュ齋藤 佳代子
入社年:2007年(新卒)
所属:メディカルコンシェルジュ、秘書室

日本動物医療センターを選んだ理由は?
私は愛玩動物看護師になりたいという夢をもとに短大へ進学しましたが、在学中に犬猫アレルギーを発症しました。愛玩動物看護師になる事は許可出来ないとお医者さんに言われた時の衝撃は今でも忘れられません。その為、他の一般職へ就職予定でしたが、動物病院で働きたいという気持ちを諦めきれず、ちょうど受付の募集をかけていた当院を見つけ応募した事がきっかけです。
内定先をお断りして、当院への就職を決めたのは卒業間近の2月でしたので、学校の先生を大変困らせてしまいました。ですが、動物アレルギーでありながら動物病院で働くには、長時間動物に接しない事が条件でしたので、受付という職種を見つけた時には未来が開けたように感じました。
獣医師や愛玩動物看護師と違い、動物病院の受付は毎年求人募集があるわけではありません。ですので、あの時たまたま見つけられた事は本当に奇跡だったように思います。
実際に働かれてみて、日本動物医療センターをどう思いますか?

愛玩動物看護師を目指していましたので、就職した頃は動物病院で働ける喜びと愛玩動物看護師として働けない悔しさのジレンマでした。エマージェンシーで運ばれてきた子に対して何も出来なかった悔しさといったらなかったです。ですが、当時の受付の先輩がみんな優しく、楽しく過ごさせていただいたので、後に沢山の後輩が出来た時に先輩からいただいた優しさを返せるよう意識いたしました。
当院は救急を扱いますが、24時間空気がピリピリしているわけではありません。緊張感あるときももちろんありますが、穏やかな空気な事が多いです。それはここ数年ホスピタリティ向上の努力をしてきた事も関係あるように思います。対動物、対ご家族、対スタッフで思いやりが溢れていますので、ICUという部屋であっても穏やかな空気が流れます。最初はその空気になる為の努力が必要でしたが、今ではそうなる事が当たり前となっています。それは当院の大きな強みであると感じています。
このように、自分たちの力で変えていく事が出来る事はこの先の自分達にとっても大きな強みになるのではないかと思います。
現在、力を入れて取り組んでいることはありますか?
メディカルコンシェルジュという役職の他に、秘書として病院のデータ化を行っています。将来の病院の為に、いろんな人が様々なデータを必要としますので、率先してそのデータをすぐ出せるようどんなデータをどこから出せるかを常に考えるようにしています。
はじめは行う意義が分からない物もありましたが、継続的に行う事でスタッフの努力の結果が実際目に見えて分かるのはとても楽しいものです。
メディカルコンシェルジュと仕事と並行して行う事は時に大変ではありますが、この役割を与えていただき対応出来る事がとても嬉しく感じています。意外とエクセルを使えるようになったのは秘書作業のおかげです。
あなたが大事にしていることは何ですか?
動物病院にいらっしゃるご家族は、少なからずご心配やご不安を抱えていらっしゃいます。その不安な気持ちを少しでも「安心」に変えられるよう、病院の入口にいる私たちがご家族にとって病院を知らない場所と感じないよう努めています。
特に初めて病院へお越しいただいた方や、他の病院から紹介でお越しいただいた方は当院がどんな病院か分からない状況でお越しいただきますので、より声掛けを行わせていただきます。最初は小さな声掛けでも、継続的に行う事で「この人は私を知ってるんだな」と感じていただけるようになります。大きい病院だから機械的、という印象にならないように、想いをもってご家族様に対応させていただいております。
診察券を預かるけども、貴方の事は分かっていますよ。というメッセージをこれからも伝わるようにしていきたいと思っております。
印象に残っていることはありますか?

2007年4月に入社し、仕事にも慣れて遅番を始めたころ、大きなご意見に立ち会いました。ワクチン後、様子を見られないため1泊入院となった犬を迎えにいらしたご家族様より、『獣医師が「1日預かる」と言ったにもかかわらず、診療明細には「入院室 2日」と記載されている。納得いかないから支払わない。』との事でした。
当時の私は非常に驚きましたが、この方の声により当院の入院費は「1泊毎」に変わりました。獣医師のインフォームドコンセントの大切さと、1つの声で病院が変わるという事実を肌で感じた瞬間でした。
納得がいかない事は我慢したり、黙って去るのが全てではなく、そういった際にいただくご意見が病院をより良くするためのステップアップとなるという事を知りました。それまで言いたいことは我慢しがちな私でしたが、言うべき事は言わなくてはいけない!と人生の学びを得ました。
周囲のスタッフと違ったご経歴があれば教えてください。
私は受付として入社しましたが、2人めの子供を産んだ後に大きな変化が訪れました。子供は低体重児で生まれ、体重増加不良で退院が2日延びました。家に帰れたと安心したのも束の間、原因不明の発熱があり、自宅に戻って3日めにして総合病院へ入院となりました。途中で更に大きい病院に救急車で転院。1か月以上入院。無事退院したと思ったら、生後4か月でまた1週間入院。この時、私は仕事の復帰は絶望的だと感じていました。
復帰は難しい事を受け入れ、院長に話をしなければと思い、話し合いの日にあるお話をいただきました。それは、新しく「メディカルコンシェルジュ」という役職が出来た事。そのマネジャーとなる、元愛玩動物看護師マネジャーが私をメディカルコンシェルジュに誘いたいと思ってくれている事を聞きました。ただ、子供の身体が弱かったので休みがちになるかもしれない不安の話をした時に「メディカルコンシェルジュは絶対にいなくてはいけない仕事ではない。でも、いたらより良い病院になる。」と聞いた時に、私が感じていた不安を全て拭っていただいたように感じ、是非やらせてほしい。と返事をさせていただきました。
おかげさまで、その子供はすっかり元気になり4歳となり毎日元気に保育園に通っています。あの時メディカルコンシェルジュが発足されていなかったら、私は申し訳なさで心が潰され退職していたと思います。今も働けているのは、メディカルコンシェルジュが発足したおかげです。
1日の流れ
5:30 | 起床、家の準備 |
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6:40 | 自宅を出発 |
8:20 | 病院到着 準備 |
8:30 | カルテの確認 前日~夜間に入院した方や夜間外来にいらした方のカルテを確認します。 |
8:45 | 朝礼 当日退院予定の子や、大事な話があるご家族などの確認します。ホテル予定の子の確認もします。 |
9:00 | 朝の部受付開始 来院された方の主訴、状況を細かくチェックします。獣医師への診察まで時間がかかるので、追加の問診や先に進められる検査や処置が無いか確認します。この時診察に関わる事だけでなく、ご家族と動物のヒストリーを引き出せる関係になれるように対応していきます。 同時に外部の検査センターからの結果到着確認、ご紹介いただいた病院へのご報告なども行います。 |
12:00 | 朝の部受付終了 外来が落ち着いた段階でお昼ご飯をすませ、秘書作業を始めます。主な内容は来院いただいた方のデータ化など。 |
13:45 | 昼礼 連絡事項の確認を行います。 |
14:00 | 昼の部受付開始 |
16:00 | 時短の日の場合:退勤。保育園のお迎えへ。 |
17:00 | 昼の部受付終了 |
17:45 | 帰宅準備、退勤 外来が落ち着いた後、診察室などの掃除などを済ませ、帰宅準備。 |